第２６５話　ごろごろごろごろ語呂がよい

　ほんっ　　　　　　　　　　　　　　とうに久しぶりにテレビを観たよ

　それもクイズ番組をね

　今日はゲンムのお父さんも早く帰ってきたから　ゲンムのおとうさんおかあさん　ゲンム　わたし　とで一家団欒ていうのをやってみたよ

「では次の問題です『　　』の中には何という言葉が入るでしょうか」

　問題文がこちら


　古池や『　　』飛び込む水の音

　ゲンムが一番に答えたよ

『キャワズ』

　？？？

「なに　キャワズ」
『ミコ　知らないのか？　カワズがキャワズだ』
「？？？‘カエル’じゃないの？」
「ミコちゃん　カエルのことはカワズって言うのよ」
　
　ゲンムのお母さんが教えてくれた

「そうだね　WEBだと‘蛙’ って漢字しか観られないけど　読み方はカワズだね」
『父さん　キャワズ　だってば』

　ゲンムはたまにお父さんに甘えるからなー
　まあまだまだかわいらしいもんだね

「では次の問題『　　』の中に入るのはなんでしょう・か！」

　ノリノリだね歯科医者さんも　じゃなかった司会者さんも

　問題はこれ

　猫に『　　』

『ごはん』

　ぷ
　ぷぷ
　ぷぷぷ

「「「はははははは！」」」

　猫にごはん、て

『なんだよみんなして　猫に小判やったってどうにもならないだろう？』
「だ　だって　その’どうにもならない‘ってことを言うためのことわざだからさあ」

　ゲンムはわざと言ってるのかそれともひょっとしてゲンムの言い草が実は深いのか

　①犬も歩けば『八つ』当たる

　②光陰『邪』の如し

　③寝耳に『ゲス』

　④馬の耳に『ピアス』

　⑤目は口ほどに『モノを食う』

　⑥鬼の目にも『目ヤニ』

　⑦地獄の沙汰も『彼』次第

　⑧急いては事を『シジミ汁』
　
　⑨天上天下唯我『独身』

　⑩弘法も筆の『あ、ヤバい！』

「ゲンム語録だ」
『うるさい』
「ゲンムも冗談言うようになったわねえ」
『おだまり』
「ゲンムかわいいところあるじゃないか」

　どうやらお父さんのトドメの言葉にゲンムは過剰反応してしまって

　自ら穴埋めじゃなくて全文語った

『泣きっ面に恥』
「意味は？」
『恥の上塗り』
「「「そっか！」」」

『四面そうか』