第183話 風月の才 徒然草86
文字数 306文字
□惟継(これつぐ)中納言は、自然と交わって風流を楽しむ風月の才に富んでいる人である。一生精進をして、読経を続けて、寺法師の円伊僧正と同宿し同じ師匠のもとで学んでいたところ、文保年間に三井寺が焼かれた時、寺の住職である円伊僧正に会って、「御坊をば寺法師とこそ申していたが、寺はないので、今よりは法師とこそ申さめ」と言わた。素晴らしい気のきいた言い回しである。
※風流を楽しまれる才能のある中納言が、同じ師匠のもと学ばれ精進されていた。同宿の円伊僧侶が住職であった寺や焼けた。中納言は寺が焼け無くなったので、以前は寺法師と言っていたのを、ただの法師と呼ぶという。味のある対応というか、これが風流というのだろう。
※風流を楽しまれる才能のある中納言が、同じ師匠のもと学ばれ精進されていた。同宿の円伊僧侶が住職であった寺や焼けた。中納言は寺が焼け無くなったので、以前は寺法師と言っていたのを、ただの法師と呼ぶという。味のある対応というか、これが風流というのだろう。