第94話 起請文 徒然草205

文字数 410文字

□比叡山に、大師勧請の起請ということは、慈恵僧正が書き始めなさった。起請文ということは、法曹にはその沙汰はない。いにしえの聖代、すべて、起請文についておこなわるる政はなきを、近代このことが流布している。また法令には、水火に穢れを立てず。入物には穢れあるべし。
※比叡山の延暦寺は滋賀県大津市あり、標高848mの天台宗の総本山の寺院である。平安時代初期の僧・最澄(767年 - 822年)により開かれた日本天台宗の本山寺院 。起請とは神仏に背くことなく、もしそむいたら、どのような罰でも安んじて受けるという誓いをたて、物事を願い望むことをいう。慈恵僧正が初めて書いた。法曹界では起請文の処置や命令はない。いにしえの聖代、すべて、起請文について政務はなされなかった。最近、起請文が使用されるようになった。
また法令には、水火に穢れの対象には成っていない。入物については穢れである。
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