第210話 火鉢に炭を 徒然草213
文字数 295文字
□天皇・上皇の御前の火炉という火鉢に炭火を置く時は、火箸で挟むことはない。土器より直接に移すべきである。されば、転び落ちぬように考えて、炭を積むべきである。石清水八幡の御幸に、供奉の人が、浄衣という白い狩衣を着て、手で炭をつぎたされた所、ある有職の人が、「白き物着たる日は、火箸を用いるのも、苦しからず」と申されたそうだ。
※天皇の前で火鉢に炭をつぎ足す時、火箸だとこぼれることがあり、天皇に礼を欠くことになる。
だが、行幸の折、白い衣の狩衣の着用時は、火箸でも失礼に当たらない。合理的理由があるのでしょう。宮中と御幸とでは、違うのか、着る物により違うのか。僧侶は着る清浄な服だからか。
※天皇の前で火鉢に炭をつぎ足す時、火箸だとこぼれることがあり、天皇に礼を欠くことになる。
だが、行幸の折、白い衣の狩衣の着用時は、火箸でも失礼に当たらない。合理的理由があるのでしょう。宮中と御幸とでは、違うのか、着る物により違うのか。僧侶は着る清浄な服だからか。