第70話 ふれふれ小雪 徒然草181
文字数 383文字
□「ふれふれこゆき、たんばのこゆき」ということは、米を突き振るった状態に似ているから、粉雪という。「たまれ粉雪」と言うべきを、誤って「たんばの」といったのである。「垣や木のまたに」と歌うべきであると、ある物知りが申しました。昔より言っているのだろうか。鳥羽院が幼くいらっした頃は、雪の降るときに仰せられたとのこと、讃岐典侍が日記に書いていた。
※鳥羽天皇が1107年に5歳で天皇になった。讃岐典侍は父堀川天皇の典侍であったが、1107年逝去の時退任した。その後、白河院の要請で、1108年から幼い鳥羽天皇の典侍となり身辺日記をかいていた。その中に幼かった鳥羽天皇が雪の降るとき「粉雪がたまれ、垣やきのまたに」と歌われたと讃岐典侍が日記に書いていた。ある物知りは、間違った解釈をしていたと、兼好先生は指摘されているのだろうか。
※鳥羽天皇が1107年に5歳で天皇になった。讃岐典侍は父堀川天皇の典侍であったが、1107年逝去の時退任した。その後、白河院の要請で、1108年から幼い鳥羽天皇の典侍となり身辺日記をかいていた。その中に幼かった鳥羽天皇が雪の降るとき「粉雪がたまれ、垣やきのまたに」と歌われたと讃岐典侍が日記に書いていた。ある物知りは、間違った解釈をしていたと、兼好先生は指摘されているのだろうか。