第42話 物事に係わったとき  徒然草157

文字数 619文字

□筆を取らば物を書き、楽器を取れば音を出さんと思う。盃を取れば酒を思い、サイコロを取れば博打を打たんと思う。心は必ず物事に係わったときに来る。かりにも善くない戯れをなすべからず。
※何かをしたとき、関連する次の事が連想されるものだ。ただぼーっとしていては、大事なことを見逃すぞということなのでしょうか。
□なにげにお経の一句を見れば、なんとなく文章の文章の前後も見る。突然、多年の誤信を気付き、改めることがある。かりに今、この文を開かなかったなら、この過ちを知らないことになる。これすなわちその一句に触れた所の利益である。心がその気にならなくても、仏壇の前に座り、数珠をとり、経文を手に取れば、怠けているうちにも、善行が自ずから修められる。心乱れていながら、縄椅子に座れば、思い掛け無くも禅の定めを会得できる。
真理はもとより二つではない。外見がもし背かなければ、内心は必ず熟す。強いて不信を言ってはならない。仰ぎ見て、是を尊ぶべきである。
※仏壇の前で座り、経本を手に取り、ページを読む。前後の脈絡が気になる。その時、ふと気付くことがある。これはそう言う意味だったのか、今まで気が付かなかった事が浮ぶ。そうだったのか、と言うことはある。気付けば忘れ無いものである。この部分も意味深である。よく何事にも気付く人がいる。頭が良いのでしょう。またそれを覚えている。そして話に出る。生まれつきもあるが、地道に努力するのも大事である。
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