第252話 友人の教え、絵巻物

文字数 552文字

徒然草の現代訳とエッセイを自費印刷し、友人に送った。電話や葉書でコメントを頂きました。有り難うございます。作文を趣味とする私には、励みとなることです。千葉在住のYさんから電話があった。コロナも有り、出掛ける機会が少なくなり自宅の周りを散歩するくらい暇になった。
3年前、徒然なるままに、長編でなく一話ごと、気が向いたときに読めるものを買ったという。「奥の細道」と「徒然草」である。徒然草も二四三段まであり、少しずつ読み進めるものの、原文と解説文を比べながら読む。面倒くさくなり途中までで頓挫している。「君の徒然に納得を読むと、ストレートに理解で助かっている」と、なかなか褒め言葉もうまい。「東京のサントリーホールに徒然草の絵巻物がある。僕はまだ行って無いけれど、243段の八つの頃、父に問う、仏は如何なる物か?人のなりたるもの。何として仏となる?仏の教えによりてなる。教え始めの仏は?空より降りけん、土より湧きけん。と答えて笑う。え答えずなり。その光景が描かれている江戸初期の画家の手によるものだしい。君も行ってみたら」という。
格段の絵巻物があれば、当時の情景を描写しているのだろう。兼行法師がいたころより三百年あとで、まだ多少の名残もあっただろう。一度、その絵巻物を機会があれば、見てみたいと思っている。
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