第146話 少年老い易く学成り難し 徒然草49

文字数 699文字

□老齢となりて、初めて仏道を修行せんと待ってはならぬ、古い墓、多くはこれ少年で亡くなった人なり。突然に病になり、たちまちにこの世を去らんとする時にこそ、初めて過ぎぬる方を
誤ったということを知ってしまうのだ。誤りというのは他でもない、速やかにすべきことを緩くし、緩くすべきことを急ぎて、過ぎてしまったことを後悔するのである。その時後悔しても、なんの甲斐もないのだ。人はただ、無常の身が迫ってくることを、ひしと心懸けて、つかのまも忘れてはいけないのだ。さらば、なぜか、この世の濁りも薄く、仏道を勤める心もまめやかになるのである。「昔ありける聖人は、人が来て自他の用事を話す時、答えて曰く、「只今火急のことありて、既に朝夕に期限が迫っている」といって、耳をふさぎ念仏をして、遂に往生を遂げけり」と、禅林の十因にある。心戒という聖はあまりにこの世のが「かりそめ」なることを思って、静かに腰を下ろすこともなく、常に膝を折って座り込むだけだったという。
※時間が無為のうちに流れ去ることが多い。無駄な時間を過ごさず、貴重なことから先に、済ましておくことが大切だという。のんびりぐうたらに過ごすのも一生。すべて充実させて過ごすのも一生。偶には気を抜きたいというのが人情。修行に勤しむ人にとっては、必須のことです。梅林寺の修行僧である雲水もこの考えで修行しているのでしょう。朝3時に起き、23時に就寝。ひたすら経・座禅・作務・公案・托鉢・労師の世話・風呂は桶3杯のみ、菜食主義3年半修行した後でないと僧侶になれないという。寂聴さんのエッセイ好きだったけれど、99歳に心不全で亡くなられた。お悔やみ申しあげます。
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