第91話 神無月 徒然草202

文字数 542文字

□十月を神無月と言って、神事に差しさわりがあるという理由は、それを記した物はない。元となる本も見当たらない。但し、当月に、諸社の祭りが無いから、この名前があるのだろうか。この月は、よろずの神達が、伊勢神宮の内宮へ集まり給うなどの説があるけれど、その本ととなる説がない。そういうことであるなら、伊勢神宮にはことに歳月とすべきなのに、その例もない。10月に天皇の行幸の例も多い。但し、ほとんどは不吉の時の例である。
※神無月の語源は、神を祭る月であることから「神の月」とする説が有力だとされているそうです。神無月の「無」は「水無月」と同じく、「の」を意味する格助詞「な」であるともいうらしいです。平安時代の俗説で、旧暦10月に全国の神々が出雲大社に集まり、諸国に神がいなくなることから「神無月」になったとする説があり、出雲国(島根県)では反対に「神有月・神在月(かみありづき)」と呼ばれる。旧暦10月10日の夜、海の向こうから集まってこられる神様たちを、出雲大社の西1kmほどにある稲佐の浜でお迎えするのが「神迎神事」です。2021年11月14日(日)が旧暦の10月10日らしく、お迎えする神事が、21日(日)神様をお送りする神事が行われるそうです。
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