第23話 後の葵  138

文字数 669文字

□「葵祭が終ると、後の葵は不要だ」と御簾を外し捨てられが、味気なく思った。立派な人がなさることだから、そうすべきだと納得していた。枕草子や鴨長明の 四季物語に葵は自然に枯れるのすら惜しまれるのに、どうして跡形もなく捨てることができようか。
※葵の葉を飾ってのお祭りっだそうで、まだ祭りを見に行ったことがない。祗園祭りは、道路一杯に群衆が見物に集まっていたのに、行ったことがある。
 京都市内に住んでみないと感じは掴めないでしょうね。葵を御簾から取り外し、捨てるというのは、情緒の分らない人だというのですかね。
 やっぱり枕草子は読まなければいけないのでしょうね。
※2 葵祭りのある下鴨神社へR4.4.17に行った。皇室の神社で当時は一般の庶民は参拝することが出来なかったと、若い神職はいった。神社の御紋は双葉葵である。天皇家の菊の御紋の横に双葉葵が並ぶ。境内の木々の間に植えてある葵を観察した。二本の細い芯にハート方の筋がよく見える青葉がついている。その下に可憐な赤い花がついている。この時期、ちょうど咲いている。この双葉葵を摘んで神職は冠に付けて、祭りに参加するという。下鴨神社は広く、本殿までに着くのにかなり時間がかかる。その参道の脇に、特別展があった。鴨長明が庵が再現されている。7畳ほどの小屋のような建物で住んでいたという。ネットで存在は知っていたが、現物をみると、こんな所で、雨露を凌いで、清らかな生活をされていたのかと、頭がさがる。兼好は読んだが、今枕草子を読書中である。最後の鴨長明も楽しくなってくる。来年ぐらい挑戦したい。
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