第15話 民の志を奪うべからず 129

文字数 651文字

□顔回は志、人に苦労を掛けないようにした。
※孔子の弟子の顔回は名誉栄達を望まず、ひたすら孔子の教えを学び実践 する事を求め
暮らしぶりは質素であったという。また人に迷惑を掛けないよう心がけた。人を蹴落と
してでも、出世したい世の中であるが、賢人は違う。
□人を苦しめ、物を虐げること、下層の民の志を奪ってはならない。幼子をおどしたり
恥ずかしめてはいけない。大人は真実でないと思っても、幼き心には身に染みて恐ろし
く、恥ずかし、浅ましく思いこれを面白がることは、慈悲の心が無い。
※人を苦しめ、虐げるひとはあからさまには分らないが。弱気を助け、強気をくじく、
大和精神は素晴らしい事と思う。子供の虐待を新聞で見るが、自分の子をななんで辛く
あたるのだろうか。躾けることも必要だが、度を過ぎてはいけない。
□大人の喜び、怒り、悲しみ楽しみは皆虚妄であるが、実際に有ると思う心にとらわれ
る。身体を破るより、心を痛ましむるは、人を損なうこと甚だしい。
※大人の喜び、怒り、悲しみ楽しみが虚妄であるとは思われない。嬉しいときは喜び、
悲しいときは泣くのが、素直な人生ではないだろうか。
□病を受けることも、多くは心より受ける。ほかより来る病は少し、薬を飲み汗をかけ
ばよい。心の病で、一瞬にして白髪にあることがあるのがその証である。
※病は気からということも、確かにある。だが心だけが原因で病気は起こるものではな
いことは、現代の医学では常識である。心の病で一瞬にして、禿げになるという話しは
聞かないが、是は遺伝であるか。
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