第140話 好青年は誰 徒然草43

文字数 319文字

□春の終わり頃、うららかな美しい空に、上品な家が、奥まって、木立も時代を感じさせ、庭に散りしなびた花も見過ごしがたく、ちょと入って見ると、南面の格子を皆降ろし寂しげなるに、
東に向き妻戸はよきほどに開いている、御簾の破れより見ると、容貌の清げなる男が、年が二十歳ばかりの、打ち解けた様子だが、落ち着き払った様子して、机の上に書物を広げて見ていた。
どのような人であるのか、尋ね聞きたいものである。
※20歳くらいの気品のある好男子、兼好先生の昔を思い出しているのでしょうか。それとも、位の高いかたの息子さんで、机の上の本を読むなど、その昔では誰でもは出来ないでしょうし、目の高い兼好先生の気をとめるくらいの若者。ただ者ではないでしょう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み