第16話 物に争わず 130

文字数 507文字

□物に争わず、己を枉げて人に従い、我が身を後にして人を先にするほうが良い。
※他人と争わないで、自分の考えを抑えて他人の意見に従うほうが世の中スムー
ズにいく。自己主張はないのかと言われそうだが。日本人の謙遜の精神のだろう。
□遊びで勝負を好む人は、勝ちて興あらんためなり。己の芸の優りたるを喜ぶ。
負けて興なく覚えていないことも分かりきっている。我負けて人を喜ばしめんと
思うのは、面白くもないだろう。
※勝負事を好む人は、勝つと面白いからである。自分の読む力が人より優っている
 のが自慢だ。わざと負けてやるには興ざめだろう。プロの藤井君などが輩出して
 いるが、昔はプロの勝負師はいなかったかも。うちの親父は麻雀だけはするなと
学生の私に言った。時間の無駄、勉強せよ。 
□人より勝りたいなら、学問をして知恵が優るようにしたいと考えるがよい。
 自分の長所を誇らず、同輩と争ってはならない。
 大きなる職を辞し利益を捨てるのは学問の力である。
※人より優れていると思われたいなら、学問しろ。おごれる者はひさしからず。
 兼行さんはずっと学問されていたのだろう。昔は宮仕えに学問や仕来りを学び
 身につけていたのだろう。
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