第4話 所縁を放下すべき時なり 徒然草112

文字数 440文字

□明日、旅立つ人に、長い時間を要する物事を相談する人などいない
 突然の重大事に、切ない人に、他人のことを気に掛けるよういっても無駄だし、
 他人の慶弔に気遣いしろと言っても無理だろう。
※父親が死んだとき、借金の相談など行く人はいないし、他人の結婚式もいかないだろう
 自分の会社が倒産しそうで、病にも冒されているとき、得意先の息子さんの結婚式に
 招待されても、出欠の返事は出しにくいだろう。
□老人や病人や遁世の人も同じ心境だろう。世俗に流されていると、身も心も雑事に追われ
 虚しい人生を送ることになる
※俗世間に気をとられ、気を遣い過ぎず、純粋な気持ちでいきていきたいものである。
□日暮れて、道遠し。我が生涯は挫折ばかり、諸縁を放下すべき時なり。
信を守らず、礼儀を思わず、我が心情を理解できない人は、我を狂人と言ってもいい。
 正気でない、情けない、避難されても苦しまないし、褒められても知らんぷり
※世間に開きなって、すべてを無視して本来の自分の生き方を貫く。
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