第227話 妖物 狐 徒然草230

文字数 336文字

□五条内裏には、妖物がおると、藤大納言殿が語られれていた。殿上人たちが黒戸の御所で碁を打っていたところ、御簾をもちあげて観るものがある。「誰ぞ」と見向くと、狐が、人のように膝をついていて、覗きこんでいたので、「あれ、狐だ」、と大声で騒がれ、惑い逃げて行った。
まだ未熟な狐が、化け損じたのであろう。
※中国の古代神話では、狐狸は当初神獣(神の使い)だったそうです。、時代の途中から人をたぶらかす妖怪になっていった。王の妃に化け、国を傾けるなどしたと言われました。
それが、仏教とともに日本に伝わったのは飛鳥時代のようです。稲荷神社も全国にあり、民話で狐に騙されたというのは各地にあります。日本でも鳥羽上皇が玉藻前という化け狐(きつね)を法力でやっつける話も残っているとか。
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