第110話 白居易の詩文集や老子や荘子 徒然草13

文字数 544文字

□ひとり、燈のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とすることは、こよなく心慰められることである。文は文選の素晴らし巻々、白子文集という中国唐の文学者、白居易の詩文集で日本へは834年頃、伝来し平安貴族の間で流行したものや老子のことば:「つまだつ者は立たず・自らほこらず、ゆえに長たり・上善は水のごとし・多ければ則ち惑う常を知らざれば、みだりに作して凶なり・千里の行は、足下より始まる・その身を外にして、身存す私を少なくし、欲をすくなくせよ・重は軽の根たり・愛して、身をもって天下となす・小鮮を烹るがごとくもの壮なれば則ち、老ゆ・不善なる者も われまたこれを善とせん」・等々の言葉を老子は残している。まさに
偉大なり。荘子が編纂したもの。この国の博士たちの書いているものについては、古い時代の
素晴らしい文の数々がある。
※紀元前の人物らしい老子とか荘子とかは、天才なのでしょう。人の行動は紀元前も現代も共通する所があるのでしょう。兼好先生を学んでいると、さらに兼好先生自身が学んでいる過去の事もあはれなることが多いのでしょう。際限ない世界で、理解することが難しいですが、一端を覗き見させてもらって、興味深すぎて溺れそうです。
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