第221話 庭は無駄 徒然草224

文字数 275文字

□陰陽師の有宗入道が、鎌倉より上ってきて、私の家に尋ね詣でて来たが、まづ入るなり、「この庭の無駄に広いこと、もってのほかであり、あるべかざることである。人の道を知る者は植えることに努めるものだ。細道の一つを残して、皆畑に造りかえなさい」と忠告をされた。まことに、少しの土地をも無駄に置かんことは益なきことである。食べる物や薬種などを植えておくべきだ。
※兼好先生は神職だったので、陰陽師とは異なるのでしょうが、有宗入道の言うのも一理あると思ったのでしょう。出家したら、最低限の衣食住をと、兼好先生は言われていたので、この話は出家前のことでしょうか。
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