第200話 意地悪な、なぞなぞ 徒然草103

文字数 316文字

□大覚寺殿にて、近習の人ども、なぞなぞを作って解かれていたところに、医師 忠守が参上したので、侍従大納言公明卿が、「我が国の者とも見えない忠守かな」と、なぞなぞにさせられたところ、「唐瓶子」と解きて笑いあわれければ、腹立ちてまかり出でにけり。
※唐瓶子は中国製のとっくり。瓶はヘイと読む。陶器のツボ。瓶はカメともいい、酢瓶をスガメという。平忠盛が斜視(眇<すがめ>)であった。この忠守は帰化人の家の出だから「唐瓶子」。なぞなぞも難し過ぎて、単純に笑えないのですかね。底意地の悪い人達だったのですかね。何々とかかえて」「何と解く」というお笑いのほうが、笑っても楽しいですよね。人の心を傷つけて喜ぶのは、いただけませんよね。兼好先生。
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