第182話 人は素直ではない 徒然草85

文字数 577文字

□人の心は素直ではないから、偽りもなきにしもあらずだ。そうはいえ、たまたま、正直の人などがいる場合もある。己が素直ではないけれど、他人の賢いのを見て羨むのは尋常なことである。極めて愚かなる人は、たまたま賢なる人を見てこれを憎らしく思う。「大きなる利を得るために、少しの利を受けず、偽り飾りで有名になろうとする」と悪く言う。己の心と違っていることで、こんな嘲りをなすのだということが知れる。この人の愚の性質は変わることがない。偽ってでも少しの利益を辞退することはないし、かりにも賢人を学ぶことなどできはしない。狂人の真似だといって大路を走るならば、すなわちそれは狂人である。悪人の真似をといって人を殺さば、悪人である。
1日千里を走る驥(キ)を学ぼうとするのは驥の同類であり、舜を学ぼうとするのは舜の生徒である。偽りであれど賢を学ぼうとするのを賢というべきである。
※先生の仰るのことは、愚人には難しうございます。人は正直者が多いといのが、常識であると思っていましたが。確がに狂人の真似をすれば、気が狂っているし、死と殺しの真似をしても、殺人です。学ぶことと、真似することでは違うのですか。人の作品を真似することは、学ぶではない。作品の良いところを学ぶは真似ではない。むうー。悩む。
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