第158話 御胞衣(エナ)徒然草61

文字数 347文字

□貴人の御出産の時に米を蒸す甑(コシキ)を棟の上から落とすことは、定まっていることではない。胎児を包んでいる胎盤などの御胞衣(エナ)が滞っている時のおまじないである。滞っていなければ、このことはしない。庶民より、このことが生じたことで、これといった本説はない。大原の里の甑を持ってこさせている。古い宝蔵の絵には、庶民が子を出産した所に、甑を落としているのを描いてある。
※出産のときの仕来りについて述べられている。神功皇后が宇美町で出産され、エナは博多の筥崎宮で箱に入れられ浜辺に埋められたとか言われている。エナとは何だろうと思ったが、胎盤のことなのですね。甑島が鹿児島にあるそうですが、もち米なんかを蒸す器のことなのですかね。なんでこんな話になったのか、兼好先生がふと思いつかれたのでしょう。
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