第82話 己を知れ 徒然草193

文字数 469文字

□愚かな人の、人を推量して、「その智恵が分かった」と思うのは、まったく当たるはずがない。つまらない人の碁を打つことだけは聡くて巧みなのが、賢人の、この芸の下手なのを見て、己の智恵に及ばないだろうと決めたり、全ての道の匠、我が道を人が知らないのを見て、「己優れたり」と思うことは、大きな誤りである。文字の法師・暗証の禅師、互いに推し量って「、「己に及ばないだろう」と思うのは、共に当たっていない己の境界でないものを、争うべからず、どんなことがあってもすべきでない。
※得手不得手は誰にもある。文章書くのは得意だけれど、ゴルフは全く下手とか。数学はできるが、文学は出来ないとか。中には両方備えたひともいる。才色兼備とかの人でも、どこか弱点があるのでしょう。人は自分と他人を比較して、己が優っていることを口や態度に出す。比較することはあり得るだろうが、表立てることが批判をかうのか。己を知らないということ、誰にもあるのではないだろうか。しかし一流になるということは、凄いことだと思う。一芸に秀でる。羨ましい。何事も究められないのも寂しい。
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