第202話 趣ある男と女の会話 徒然草105
文字数 422文字
□北の家屋の陰に消え残っている雪が、いたく凍っているところに、近くに寄せた車の轅も、霜がいたく燦めきて、有明の月がさやかになっているけれども、曇っているほどでなく、人離れた御堂の廊下に、普通の人ではないと見える男、女と長押に尻懸けて物語するさまこそ、何事にかあらん、尽きることがないようである。頭の形、容貌など、いと素晴らく見えて、えもいはれぬ匂いが、さっと薫りたるのも、趣がある。そこに居る様子など、ところどころ聞こえてくるのもも心惹かれる。
※この情景を語っている兼好先生は、どこで見ていたのかこの様子を。男女が抱き合い、という情況でなく、長押に腰掛けて話し合っている。えもいえぬ匂いは香を焚いているのだろう。女の人の家に車で乗り付け、廊下の長押では、さぞ寒いことでしょう。廊下に香を置いていたのか。兼好先生はどの場所に居て、これを見ていたのか。もしかして人間ではない。それとも、自分が若い頃の思い出として語っているのか。それとも妄想か。
※この情景を語っている兼好先生は、どこで見ていたのかこの様子を。男女が抱き合い、という情況でなく、長押に腰掛けて話し合っている。えもいえぬ匂いは香を焚いているのだろう。女の人の家に車で乗り付け、廊下の長押では、さぞ寒いことでしょう。廊下に香を置いていたのか。兼好先生はどの場所に居て、これを見ていたのか。もしかして人間ではない。それとも、自分が若い頃の思い出として語っているのか。それとも妄想か。