第74話 無双の馬乗り安達泰盛 徒然草185
文字数 374文字
□城陸奥守泰盛は、匹敵するものがいないほどの馬乗りであった。馬を引きい出させけるに、足を
揃えて敷居を軽快に越えるのを見て、「これは気が高ぶっている馬である」と鞍を置き換えさせけり。また、足を伸ばして敷居に蹴り当てるをみて、「これは鈍くして、過ちがあるかもしれない」とて、乗らざりけり。馬術を知らない人は、これほど心配するであろうか。
※1247年、有力御家人三浦氏と執権北条時頼の対立による”宝治合戦”が起こり、安達泰盛は活躍し
三浦氏一族を滅亡させ、北条氏の外戚として北条時頼政権を支えた。1254年秋田城介を継承。泰盛は弓馬に優れ、犬追物などの射手でもあった。無双の馬乗りであったことを兼好先生は褒めたたえているのである。安達泰盛の泰は北条泰時の泰の字をもらったとか。
揃えて敷居を軽快に越えるのを見て、「これは気が高ぶっている馬である」と鞍を置き換えさせけり。また、足を伸ばして敷居に蹴り当てるをみて、「これは鈍くして、過ちがあるかもしれない」とて、乗らざりけり。馬術を知らない人は、これほど心配するであろうか。
※1247年、有力御家人三浦氏と執権北条時頼の対立による”宝治合戦”が起こり、安達泰盛は活躍し
三浦氏一族を滅亡させ、北条氏の外戚として北条時頼政権を支えた。1254年秋田城介を継承。泰盛は弓馬に優れ、犬追物などの射手でもあった。無双の馬乗りであったことを兼好先生は褒めたたえているのである。安達泰盛の泰は北条泰時の泰の字をもらったとか。