第54話 何事の式  徒然草169

文字数 445文字

□「何事の式ということは、御嵯峨の御代までは言わなかったのだが、最近より使う言葉である」と人が申されたのでありますが、建礼門院の右京大夫は、御鳥羽院の位の後、再度御所に出仕されていたとき仰っておられたのですが「その時代も何事の式ということを言っていましたよ」と書いている。
※後嵯峨天皇は1242年ー1246年就任し、更に上皇として1246年ー1268年、通算26年間実権を握った。後鳥羽天皇は1183年-1198年で、上皇を1198年ー1221年勤め38年間権力を持った。
後嵯峨天皇は第88代天皇であり、後鳥羽天皇は第82代天皇である。建礼門院右京大夫が後鳥羽
上皇の御所に勤めに出ていたときから、何事の式と言っていた」と記述している。
後嵯峨上皇の後から言い始めたことではない。と、兼好先生は主張する。
当時は、幼少で天皇になり、若くして退位、引き続き上皇となり実権を握る院政を行って居たのですね。
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