第131話 香料つなたり 徒然草34
文字数 247文字
□貝のからを粉末にし作った甲香(沈香、麝香など)は、ほら貝のようだが、小さくて、口の程の細長さで出でたる貝の蓋なり。武蔵野国金沢という浦にありしを、所もの者は、「つなたりと
申し侍る」とぞ言う。
※鎌倉時代の人は、匂いに上品さを求めていたのでありましょうか。西洋の香水のようなもので、水分ではなく、粉末で香りのよいもの。昔はジャコウジカの分泌腺から作っていたようです。ジャコウネコにコーヒー豆を飲みこませ、糞になったコーヒを珍重する愛好家もいると言います。
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