第222話 白拍子 徒然草225

文字数 315文字

□舞踏家の多久資が申しました、道憲入道が、舞の手の型のうち興味あることどもを選んで、磯の禅師という女に教えて舞わせた。白き簡易の狩衣である水干に、鍔のない短刀である鞘巻(サヤマキ)を差させ、烏帽子を深く被ったので男舞と言った。禅師の娘で静と言いう者が、この芸を継いだ。これが白拍子の根源である。仏や神の由来や縁起をうたう。その後、源光行が多くのことを作った。後鳥羽院の御作もあり、亀菊にお教えになったという
※白拍子は平安時代末期に始まった遊女の歌舞。又はそれを演ずる遊女。源義経の物語で有名な静御前は上手かったらしい。兼好先生はどの程度、静御前や義経を知っていたのだろうか。後鳥羽上皇の寵姫である亀菊も名手であったそうな。
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