第64話 飲み助の酔い覚めの醜態 徒然草175-5罪も赦される

文字数 392文字

□そうはいっても、酒飲みは面白く罪も赦される者である。酔いくたびれて朝寝坊した所を、主人が戸を引き開けると大慌てで寝ぼけ顔で、髪も乱れて、着替える暇なく着物を持って、逃げていく。裾たくし上げた後ろ姿で、細い脛毛を出し、く酒飲みらしくおかしな格好であることよ。
※酔っぱらって、意識を失い、人の御宅へ泊まることがある。この人そのまま外で寝てしまうと、死んでしまうのではないかと、思い家に泊めてくれる。有難いものだが、昨日の失態は酒のせいだ。ご勘弁のほどをと、酔いがさめ、あらわな格好で、逃げ出していく。
※若いころには、そんなことも経験しましたね。いつもそんなことが、あるわけではないのだが、確かにそういうこともあるということでしょう。常態化しているわけではないが、そんなこともあったなーという回想なのでしょう。またそれが当たっていることが兼好先生の筆の凄い所なのでしょうか。  
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