第18話 己を知るべし 134

文字数 922文字

□ある者が鏡を見て自分の顔の醜く浅ましことに、心憂い、その後鏡を見なくなった。
 更に人と交わらず、お堂の勤めばかり、お籠りばかりしていた。有難く思う
※自分の顔は鏡が無ければ分からない。常に自分の顔が分かっていたら、
 人前を歩けない。よくそんな面して堂々と歩いているなとか、言われたら、
 たまったものじゃない。美男美女はそれ程いない。
□賢そうな人も、他人の身の上ばかり憶測し、己を知らない。
 我を知らずして、他を知るという理はない。己を知る人を物知りという。
※身の程知らずに、おせっかいしてということか。自分を知るというのは、意外と
 難しくて、客観的に己を見ることはなかなかできない。
□形醜くけれど知らず、心の愚かなるを知らず、芸の拙さを知らず、分相応を知らず
 年の老いぬるを知らず、死の近きことを知らず、行う道の至らざるを知らず、
 己の欠点を知らず、他人が非難しているのを知らず。
※ほんとうに自分のことを言われているみたい。反省しなければと思いながらできない。
□形は鏡に見える、年は数えれる。己を知らないということだ。形を改め、齢を若く
せよというのではない。拙きを知ったら退け。老いたと知ったら閑居せよ。
※隠居せよといいながら、死ぬまでなにかしていたいのも人情。最近定年が伸びてきた
 何時までも働きたくはないよね。
□人に愛されないのに衆に交わるは恥なり。形醜く愚鈍なのにでしゃばる、無智なのに
 天才と交わり、未熟な芸なのに堪能の座に列し、白髪頭で盛んな人と並び、己に力に
 無いことを望んだり、出来もしないことを憂えたり、来ないのを待ったり。
※ごもっともです兼好先生。才能もないのにエッセイを書こうなんて、身の程しらず
 でもやってみたい
□人に気兼ねし媚びるのは、人が与えた恥辱ではない。貪る心に惹かれ、自らを辱める
ことだ。
※媚びるのはいやだね。恥を恥と思わないものは恥をかかない。なんか良くわからない。
□貪欲がやめられないのは、命が終る時期が来たと、知らなければならない
※貪欲はトランプだ。またも大統領に立候補するって。支持する白人の顔がみたい。
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