第125話 喪に服す 徒然草28
文字数 434文字
□諒闇(リャウアン)という天皇が父母の喪に服する年ばかり、しみじみと物悲しいことはあらじ。倚廬(イロ)という天皇が籠る仮の御所の様子など、板敷を下げ、葦の御簾を懸けて、帽額(モカウ)という御簾の上部などに、横に長く張った布も粗末な物で、御調度どもも簡素に、皆人の装束、太刀・糸をより合わせ平緒まで、異様なるぞ忌み慎まれることよ。
※天皇の父母が亡くなれると、天皇は仮の部屋にも籠られる。床板を地面まで下げ御簾や調度品、貴人の装束・太刀・飾り緒まで質素にして喪に服する。当時は厳かな物だったのでしょう。現代は葬儀社が出来、すべて家や周囲に迷惑負担がかからぬよう、事務的に処理される。しかし人の死にたいしては、厳かな気持ちで天国へ見送る気持ちは同じなのでしょう。現実世界という、仮の場所に、短い期間過ごさせて貰うのも、神様の御高配によるものでしょう。有難く、謹んで、お受けし
また大宇宙に吸い込まれていく、命を運ぶのでしょうか。
※天皇の父母が亡くなれると、天皇は仮の部屋にも籠られる。床板を地面まで下げ御簾や調度品、貴人の装束・太刀・飾り緒まで質素にして喪に服する。当時は厳かな物だったのでしょう。現代は葬儀社が出来、すべて家や周囲に迷惑負担がかからぬよう、事務的に処理される。しかし人の死にたいしては、厳かな気持ちで天国へ見送る気持ちは同じなのでしょう。現実世界という、仮の場所に、短い期間過ごさせて貰うのも、神様の御高配によるものでしょう。有難く、謹んで、お受けし
また大宇宙に吸い込まれていく、命を運ぶのでしょうか。