185 「忍法秘話」第二十二巻  平田弘史登場だ~。  

文字数 787文字


 平田弘史が「加治一生」のペンネームを使って作品を描いている。

 この昭和40年には、『ガロ』11月号に「馬糞物語」、
 



 『ガロ』12月号に「愛」の2作品を同じ加治一生で描いている。






「忍法秘話」第二十二巻   「無風伝・第三回・野兎斬り 3」  


 表紙  白土三平






                   発行日   昭和40年・1965年9月10日
                   発行人   長井貴久子
                   発行所   青林堂
                   定価    250円
                   ページ数  162ページぐらい


 収録作品
 白土三平      「無風伝・第三回・野兎斬り 3」
 加治一生      「新釈 武士道」
 平乃治人      「蕎麦の怨・前編」
 にしむらしんいち  「壷」


 白土三平      「無風伝・第三回・野兎斬り 3」








 加治一生      「新釈 武士道」




 平乃治人      「蕎麦の怨・前編」




 にしむらしんいち  「壷」


 裏表紙






「忍法秘話」は、この巻が最後なんだけれど、平乃治人「蕎麦の怨・前編」とあるので、第二十三巻も発行する予定だったに違いない。

 もう、白土三平の新作を目玉にしても売れなくなっていたんろうな。 

 ぼくの町の貸本屋も店仕舞いをしてしまっていたし、店を続けていたとしても、借りて読む人数も減ってしまっていたに違いない。

「週刊少年サンデー」が60円の時代なんだもんな。







 こうして、経営上の問題で多くの貸本漫画が消えて行った。

 しばらくして、貸本屋で10円で読んでいた漫画本が、古本屋で同じ値段で売られていた。
 これは嬉しかったな。
 でも、不思議にも感じた。
 ぼくが、時代によって、「モノ」の価値が変化することを知った最初の出来事だった。



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