163               加藤書店は「諏訪栄」推しだった。2 

文字数 586文字


 前から気になっていたことがあったんだよ。
 それは、第五巻の奥付の著者の欄に「諏訪 栄 他」と記載してあったことなんだ。




 第一巻、第二巻の奥付は「白土三平 他」だったからちょっとおどろいたんだ。
  (第三巻、第四巻は未確認です)



 
 白土三平の新作を目玉にしているんだから、著者代表が「諏訪 栄」だと違和感しかないよね。




 加藤書店っていうか、加藤大助が「諏訪栄」推しだとしたら、有りえることだ。
 というか、実際にそうなっているんだよな。

 これって、ヤバイことだよね。
 だって、白土三平VS諏訪栄の構図が出来上がっているもんな。
 白土三平が腹を立てて、もう「忍法秘話」には描かないと言えば、このシリーズが空中分解して、発行されない事態だって起こりえることだ。

 それにさ、「瘴気」の奥付の横に、白土三平「イシミツ」を別冊として出版する予定だと書いているだろ。




「白土三平新作発表!!」
 これって、嘘なんだよ。

「イシミツ」は「少年サンデー」(小学館)に連載していた作品なんだよ
(1963年12月15日号~1964年1月26日号まで6話を連載)







 新作といえば新作だけどさ。
 載録だってことは、「少年サンデー」を立ち読みしていたぼくにだって、すぐわかることだ。

 貸本を借りるか借り内科の選択は、ぼくたちにあるんだけれども、新作だと思って待ち望んでいた子どもはがっかりするだろうな。


 
 
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