第42話 これは これは これは 27 『マリネエンプラ』たがわ靖之
文字数 1,212文字
*
たがわ靖之さんが付き合っている女性を初めて見た時は、こんなに美しい人がどうして……と思ってしまったんだ。
夏目雅子さんを上品にしたような感じなんだよ。
ヴァイオリンの道をすすむために上京したということなんだけど、どうしてたがわさんと知り合ったのかは、訊くことができなかったな。
「横山プロメンバー紹介」の『反抗期』(昭和41年6月中旬発行)
横みちプロ、オールメンバー短篇誌に次のように書いてあったということだ。
そのまま引用させてもらいます。
田川きよし(たがわ靖之)
昭和21年11月27日、熊本県熊本市に生まれる。
昭和40年4月、横山プロダクションに入社。
昭和41年1月、「雪の朝」(『あぁ青春特別号「初恋」』)でデビュー。
たがわさんの教会での結婚式に参列したんだけど、そのときに中野くんが夫婦できて、億さんがアグネス・チャンに似ていて、制野さんのナンパ率の高いこともあって、漫画家はもてるんだなと思ったんだ。
まぁ、これは人によると後でわかったんだけどね
1973年(昭和48年)、たがわさんは、牛次郎さんの原作で「田川靖之セックス復讐鬼」(別冊土曜漫画コミック・ 1973年4月27日号)を連載。
原作/牛次郎、構成/横山まさみち、劇画/田川靖之(横山プロダクション作品)となっている。
この時にたがわさんが牛次郎さんに声をかけられて、『マリネエンタープライズ』に参加したんだと思うんだよな。
1974年、短編「黄金大作戦」(『週刊漫画ゴラ ク』)で独立デビュー。ペンネームは「たがわ靖之」となった。
同年、「週間漫画サンデー』に牛次郎の原作で、「いまにの輪太」を連載。
1976年12月、『週間少年サンデー』に「命にぎり」を掲載。江戸前寿司にぎり勝負を
扱った作品。
単行本は1976年、『トラック・ボーイ①いまにの輪太』を八曜社から発売。
*コマの効果線や背景を描いていた。
その後は、芳文社、日本文芸社から、『鉄火の巻平』 『包丁無宿』などを発売、日本料
理の勝負物を中心に活躍した。
たがわさんの奥さんが、実家で出産して戻って来た時に、受け入れ準備というのは大げさだけど、たがわさんが部屋の片づけを全くしていなかったことが原因で、別れる別れないの話に発展したことがあったんだ。
その時に、たがわさんが女性の扱いに慣れている制野さんに仲裁を頼んだんだけど、なぜかぼくもその場にいたんだよ。
ぼくもたがわさんに頼まれたとは思うんだけど、その理由が今でもよくわからないんだ。
たがわさんのアパートの部屋の入り口で、怒りに燃えている奥さんを制野さんが何とか宥めようとしている横で、ぼくはボーッと困った顔をして立っていただけなんだけど、なんとか別れ話を消化することができたんだ。
その時ぼくは、美しい人は、怒った表情も美しいなと思っていたんだ。
これは これは これは 28 に続く。
たがわ靖之さんが付き合っている女性を初めて見た時は、こんなに美しい人がどうして……と思ってしまったんだ。
夏目雅子さんを上品にしたような感じなんだよ。
ヴァイオリンの道をすすむために上京したということなんだけど、どうしてたがわさんと知り合ったのかは、訊くことができなかったな。
「横山プロメンバー紹介」の『反抗期』(昭和41年6月中旬発行)
横みちプロ、オールメンバー短篇誌に次のように書いてあったということだ。
そのまま引用させてもらいます。
田川きよし(たがわ靖之)
昭和21年11月27日、熊本県熊本市に生まれる。
昭和40年4月、横山プロダクションに入社。
昭和41年1月、「雪の朝」(『あぁ青春特別号「初恋」』)でデビュー。
たがわさんの教会での結婚式に参列したんだけど、そのときに中野くんが夫婦できて、億さんがアグネス・チャンに似ていて、制野さんのナンパ率の高いこともあって、漫画家はもてるんだなと思ったんだ。
まぁ、これは人によると後でわかったんだけどね
1973年(昭和48年)、たがわさんは、牛次郎さんの原作で「田川靖之セックス復讐鬼」(別冊土曜漫画コミック・ 1973年4月27日号)を連載。
原作/牛次郎、構成/横山まさみち、劇画/田川靖之(横山プロダクション作品)となっている。
この時にたがわさんが牛次郎さんに声をかけられて、『マリネエンタープライズ』に参加したんだと思うんだよな。
1974年、短編「黄金大作戦」(『週刊漫画ゴラ ク』)で独立デビュー。ペンネームは「たがわ靖之」となった。
同年、「週間漫画サンデー』に牛次郎の原作で、「いまにの輪太」を連載。
1976年12月、『週間少年サンデー』に「命にぎり」を掲載。江戸前寿司にぎり勝負を
扱った作品。
単行本は1976年、『トラック・ボーイ①いまにの輪太』を八曜社から発売。
*コマの効果線や背景を描いていた。
その後は、芳文社、日本文芸社から、『鉄火の巻平』 『包丁無宿』などを発売、日本料
理の勝負物を中心に活躍した。
たがわさんの奥さんが、実家で出産して戻って来た時に、受け入れ準備というのは大げさだけど、たがわさんが部屋の片づけを全くしていなかったことが原因で、別れる別れないの話に発展したことがあったんだ。
その時に、たがわさんが女性の扱いに慣れている制野さんに仲裁を頼んだんだけど、なぜかぼくもその場にいたんだよ。
ぼくもたがわさんに頼まれたとは思うんだけど、その理由が今でもよくわからないんだ。
たがわさんのアパートの部屋の入り口で、怒りに燃えている奥さんを制野さんが何とか宥めようとしている横で、ぼくはボーッと困った顔をして立っていただけなんだけど、なんとか別れ話を消化することができたんだ。
その時ぼくは、美しい人は、怒った表情も美しいなと思っていたんだ。
これは これは これは 28 に続く。