160            加藤書店って調べてもわかんないんだよな。 2

文字数 648文字


 子どもの頃に読んでいた貸本漫画を、ただ単純に懐かしくて書いていたのに、どうして、こんなことに首を突っ込んでしまったのかな。

 読んでいても楽しくないと思うんだけども、気になって仕方ないんだよ。

 まず、「忍法秘話」第一巻の奥付で、青林堂の発行人が「長井勝一」ではなくて、実姉の「長井貴久子」だったことに気づいたのがきっかけになった。




 ぼくだけではなくて、青林堂=長井勝一だと思っている人は大勢いるんだよ。




 それから億付を見るようになって、「忍法秘話」第五巻では、発行人が「長井貴久子」から「加藤大助」に変わっていたんだよ。




 そこで、ぼくは早とちりして、青林堂の代表が「加藤大助」になったと思い違いをしてしまったんだ。
 でも、、「忍法秘話」の出版元が「加藤書店」になって、青林堂が代理店に変わっただけだった。
 これは、何かあったなと興味を抱いて、そんなことを想いながら装丁を、

 すると、背表紙と裏表紙の色が変わっていたんだ。


          *第五巻だけ、色が白もしくは黄色になっている。


 それに、裏表紙のいろだって変わっていたんだ。










 第四巻だけが黄色になっいたんだ。

 そして、第七巻は青色になっている。
 これじゃ、信号機の色だよね。

 だから、ぼくは「青林堂」と「加藤書店」の関係者の誰かが、何かを伝えようとしてこんなことをしたと思うんだ。
 
 今から60年も前のことだから、もう亡くなっているひとも多くて、事情を知っている人はいないかもしれないけれども、伝えたいという思いだけはのこっているんだ。




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