第48話 あれ あれ あれ 3 お宝発掘 オーム伝 2 

文字数 936文字


 ぼくは、「オーム伝」を月刊漫画誌『ごん』1968年11月号(光伸書房)に掲載された第1回目を読んで、すぐにファンになったんだ。





 絵もシャープだし、カッコよかったな。
 でも、『ごん』がその号で休刊になってしまったので続きが読めなかったんだ。





 後日、古本屋で見つけたときはうれしかったな。
 貸本として使っていなくて、高かったけど迷わずに買ったよ。
 
 
 内容は『忍者武芸帳 影丸伝』の忍者たちを、超能力者に置き換えた感じの、乱暴にいえば、格差が激しくなった資本主義社会の体制側と反体制側の戦いなんだ。








 他には、『オズマ伝』があるんだけど、読んでいないんだ。





 たまたま、谷口ジローさんのアシスタントをしていたときに、『ごん』の編集をしていた人が
助っ人のアシスタントとして来たんだ。
 元々、漫画を描きたくて日の丸文庫へいったみたいなんでけど、「いつの間にか『ごん』の編集をやらされていた」ということだった。
 詳しいことを訊くと「ひどかったんや」と言うだけで、話してくれなかったんだ。
 もっとお友達になって、教えてもらっていればよかったな。

 山田さんに、ぼくも「お宝」を掘窟しましたよ。
 まずは、関一彦の『オーム伝』
 近々、『貸本あれこれ』に書こうと思うのですが、情報があまりありません。
 なにかご存じなら、教えてください。

 とメールをすると、すぐに返信があった。

 書庫に入って関一彦の本を探しています。
 確か【オズマ伝』や短編作品があるのですが、箱に入れてあちこちにバラバラなおしているようでナカナカ出てきません。
 2・3日待ってください。

 山田さんも、ダンボール函から『お宝』を発掘してるんだな。
 ただし、探す函の数量はケタが違うから時間がかかると思う。

 新しいことがわかったら、『オーム伝 3』として報告するね。

 そうそう、日の丸文庫・光伸書房のHI・COMICSを調べてみると、平田弘史の作品を多く出していた。

『武人残酷士魂物語』『人足侍』『奇剣士』『大いなる勝負』『闘魂』
『諸岡三匹の虎』『大和川の侍』『邪剣破れたり』『悲愁の太刀』などだ。




  平田弘史のことも山田さん頼りだな。
 なにせ、出版社に著作資料の制作を頼まれるぐらいだもんな。


 あれ あれ あれ 4 に続く。

 
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