第31話 これは これは これは 16  手紙

文字数 870文字


 2023・11・11(土)

 浦山さん、今晩は。

 もしかすると、と思い中学時代から使っていた勉強机の引き出しの奥が掘りくり返したら、出て来ました‼︎





 営業していなかったのは、東京トップ社でした。
 第一プロは貸本出版から、ヒロ書房として新書版単行本を出版していました。
 宮脇心太郎や山田美根子たちの本です。



           *ヒロ書房 ナポレオン・ブックス/辰巳ヨシヒロ



          *ヒロ書房 ビッグシリーズ 山田美根子


 宮脇心太郎と田代タケルが青春では好きでしたので、注文してでも手に入れたかってのですね。昨日追伸で書いたように、綺麗な本があるはずですね(笑)。



         *『青春 』27号 下元克己 田代タケル


 値引き分が記念切手、400円分同封だったのは間違いありません。

 それにしても、あきれますネ、こんなものまで捨てずに取っ手いたとは・・・。
 まさか出てくるとは思わなかったのです。

 山田甲八でした。

 山田さんが、10・28(土)のメールに書いていた第一プロが、ヒロ書房になったということのようだ。
 <昭和45年頃に『青春』を発行していた第一プロに『青春』のバックナンバーを注文したところ『もう運営辞めています』という返事とカバーが破れていたり陽にヤケていたりしていた『青春』を数冊が送られてきました。
また思い出したら書きます。>





 2通の手紙が添付で送られてきたんだけれど、第一プロに『青春』を注文した時に書いたものみたいなんだ。


 山田さんもぼくのオマケの漫画原稿みたいに、この『貸本あれこれ』を始めたから、過去の自分と出逢うことができたのたどすると、それだけでも意味があったといえると思う。

  ぼくには、いくら拡大しても読めないし、それでいいのだと思う。
  山田さんが高校生の自分と向き合って、どんなことを考えたのかを聞いてみたいな。

  まあ、いままでの生き方を振り返って、満足しているような気がする。
  そうじゃなかったら、ぼくになんか手紙を送ってこないよね。





 これは これは これは 17 に続く。
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