第15話 準備は、わいがや 10 投稿当日

文字数 2,098文字

2023・11・1(水)
 おはようございます。
 昨夜送り損ねた画像を送ります。
 山田甲八でした。

 午前9時に、またまた山田さんからお宝画像が届いた。
 有難いよなぁ。





『どくろの秘密』
 誰の作品かな。
 アップして見ると、
 作者名が、つげよしはる……?

 わおぉお!
 つげ義春だ!!
 
 早速、パソコンに作ってあるつげ義春の作品リストをチェックする。
 1959年10月 『どくろの秘密』
 山田さんは、どの作品を収録してある貸本漫画を持っているんだ~。
 お宝中のお宝だ!!!

 他の画像もお宝にちがいない。





 小島剛夕だ!





 こだま?
 調べてみないとわからないな。

 いやいや、書き終わってから見ることにしないと、時間がいくらあっても足りないぞ。
* 
 山田さん。
 おはようございます。
 いま、『貸本漫画』を書いています。
 午後にアップしますね。
 送っていただいた画像は、これからゆっくり見せてもらいます。
 つげ義春は、お宝中のお宝ですね。
 いろいろ教えて欲しいことがありますので、まとめて明日メールしますね。
 浦山 稔

 書き直さなければ、すでに投稿を終えているのにと溜め息をついた。
 
 書き終わっている文章よりも、頭の中にあるイメージをどうして選んでしまうのかな。
 書き直しても、よくなる保障なんてないのに……。

 どたばたしないで、書いた文章を読み直して、誤字脱字のチェックをしたほうがいいこのは分かり切っている。

 しかし、最後の最後に、一からやり直す。
 今までを振り返ってみても、同じようなことをしていたなぁと、また溜め息をついた。

 それに、気がかりなことがある。
  
 10月から毎日投稿をしている『無花果(いちじく)』のことだ。
 多くの人に読んでもらえているみたいで、2年前に投稿した『白杖デビュー、69歳。』が再浮上してきて、総合ランキングで、1位、2位となったんだ。
 これは、10年書き続けたことに対しての「ギフト」だと喜んではいるんだけど、『第六章 木枯らし』の次の『第七章 ニセ百円札』を大きく書き直さないといけないんだ。

 書き終わってから考えればいいんだと、頭の片隅に押しやっているんだけれど、ずんずんと思考の中に入り込んでくる。
 おまけに、王将のギョーザを無性に食べたくなる。
 
 椅子の背もたれに身体を預けて、天井を見上げる。





 壁一面に映画ポスターで埋めているこの部屋に、階下から移ったのは去年の5月だったな。
 嬉しくて、文学ともだちにメールを書いた。

 2022・5・14(土)
 大型の液晶テレビを購入したので、今日から今までリビングで見ていた42インチのテレビを、パソコンに接続してモニターとして使っています。
 一文字の大きさが親指の爪ぐらいになったので、拡大機能を使わなくてもなんとか読めました。





 小説を書くときに、拡大機能を使うと入力に時間がかかるので、これからは今までよりも早く書けると思っているんですよ(笑)。

 それに、キーボードを見ないで入力するブラインドタッチを練習しているんです。
 いままでは、大きな英字シールを貼ったキーボードに顔を埋めるようにタイピングしていたので、一日中とても卑屈な姿勢でパソコンの前にいました。
 それが、ブラインドタッチだと背筋をまっすぐ伸ばして、正々堂々とパソコンに向き合っているって感じなんです(笑)。
 慣れていない小指がよく攣るんですけど、これはしかたないですよね。

{NOVEL DAYS}に初めて投稿した『白杖デビュー、69歳。』は、2021年5月31日だから、まだリビングで書いていたんだなぁ。

『湖のこえ』も2022年4月20日投稿だから、モニターも20インチだったし、目が不自由になってからも、よく小説を書けたもんだなぁ。
 
『白杖フルスイング』は2022年6月26日投稿だから、ここで書いたんだ。
 ちょっと、問題があって、第1話で止めてしまったから、何とかしないとなぁ。

 どうしてんなこと、いま考えてしまうのかな。
 気持ちを切り替えて、パソコンに向かう。
 
 



 これで、いいかな。
 文字数 は「2,468文字」
 読み返してもたいしたことは書いていない。
「前の文章のほうがいいんじゃないか」とか、「もっとねばったらいい文章を書けるはずだ」とか、「別にこれていいんじゃねえ」とか、やたらまったら脳内が活性化する。
「ええい、うるせえやぁ!」急に東京弁が飛び出てくる。

 あとは、画像を貼り付けるだけだ。
 再び、椅子の背もたれに身体を預けて、天井を見上げた。





 10枚の画像をは選ぶのにも、ずいぶん時間がかかったがようやく終わった。

『前章 出逢ってしまったのだった。 2023・10・18(水)』
 章題を確認する。
 もう一度読み返して、漢字の変換間違いを直したんだけど、他にもありそうだ。

 ええいっ、明日は明日の風が吹くだ~。

2023年11月01日 16:48。
『第01話 始まりは、一斉メール 1』を投稿した。
 


 第1章  始動するのかしないのか。 2023・10・25(水) 終わり。
 第2章  投稿をしたのだ。 2023・11・1(水) に続く。



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