07 山田甲八 私の『ボーイズライフ』
文字数 2,870文字
私の『ボーイズライフ』 山田甲八
2023年11月21日(火)
私が小学4年生の時、友達の家に遊びに行ったら、『ボーイズライフ』という本が部屋にありました。3歳上のお兄さんが読んでいるとの事でした。
創刊号は、スカイダイビングの表紙です。
*創刊号 1963年4月号(定価150円)
*掲載された漫画はこれ一作だけだった。
初めて目にした本でしたので、どんな本だろうと、見せてもらいました。
丁度その頃、映画『007 黄金の銃を持つ男』や『007 ゴールドフィンガー』等のスパイ映画が話題でした。
その『ボーイズライフ』に、さいとうたかをが『007』を描いているではありませんか!
カッコよく、小学生の私でも惚れ惚れするガンアクションシーンに釘付けになりました。
*『007 』 劇画化権本誌独占!!
横山光輝の時代劇も載っていました。
*横山光輝の『蛟竜』
その他、ファッションや音楽等の記事が載っていて、この本の読むのは中学生になってからだなと思ったのでした。
待ってろよーカッコイイ『ボーイズライフ』
中学生になったら購読するからなー、と思ったものでした。
しかし、中学生になってからは『少年サンデー』は相変わらず買っていました。
『少年』は、つまらなくなまったので『少年ブック』にクラ替えした途端休刊。そのブックも『少年ジャンプ』に合併され、休刊。
で、ジャンプを代わりに購読するようになりました。
*『少年』 1967年3月 休刊。
*『少年ジャンプ』 1963年7月 創刊
*『少年ブック』 1969年4月 休刊。
『ボーイズライフ』はというと、書店でチラッと立ち読みするぐらいで、講入しようという気にはならず、貸本屋でもっぱら『刑事』『ゴジラマガジン』『オッス‼︎』などの貸本誌を借りたり売ってもらったりして、カッコイイ漫画を追いかけてました。
その頃は、さいとうたかをの『007』は、終了していました。
白土三平の『はごろも』は、まとめて購入してバラし製本しました。
*白土三平の『はごろも』
これは1967年1月〜8月の『白土三平劇場』第二弾シリーズで、貸本の『忍法秘話』の再録でした。
この時バラしたので、再び探し出し高い金額で購入しました。
なんと勿体ない……。
中学二年の頃、行動範囲を広げて貸本屋巡りをして見ました。
県境の貸本屋に入ると、なんと『ボーイズライフ』のバックナンバーが1年分程置いてあるではないですか!
手に取って見てみると、さいとうたかをは『挑戦野郎』という作品を、佐藤まさあきは『Zと呼ばれる男』という作品を書いていました。
*さいとうたかを『挑戦野郎』
*佐藤まさあき『Zと呼ばれる男』
どちらもカッコよく揃っていたので、よかったら売って下さいと交渉して手に入れたのでした。
三年生になった頃、さいとうたかをの『からす』という作品が始まったので『よし、これから買おう』と、本屋に定期購読しました。
しかし、その半年後『ボーイズライフ』は休刊に!
最終号の表紙、アポロ11号の月面探査と目次の画像です。
*1969年8月号(定価180円)で休刊。
*最終号の目次
よく、「これはいいので、続けるぞ!」と、思っているとすぐ終わったりする、負の迷宮に陥いることがしばしばあり、またか、『ボーイズライフ』もか、と思った事でした。
仕事に着き、古本屋を巡ったり、古書目録で『ボーイズライフ』があれば注文し、現在、あと一冊でコンプリートできるところまできました。
後一冊がなかなか手に入らず苦心してます。
終わり。
<資料> (フリー百科事典『ウィキペディア』より)
小学館が『中学生の友』など3誌の休刊に代わるものとして1963年3月に創刊。創刊時の対象年齢は13歳から17歳とされていた。
■『ボーイズライフ』に掲載された漫画一覧。
『三平劇場』、白土三平、全5回 / 1963年4月号-1963年8月号
『夢がいっぱいVACATION』、益子かつみ、全1回 / 1963年6月号
『バカンス航路』、益子かつみ、全1回 / 1963年8月号
『片目猿』、横山光輝、全19回 / 1963年9月号-1965年3月号
『陽気な仲間』、益子かつみ、全7回 / 1963年9月号-1964年3月号
『超人たち』、石森章太郎、全2回 / 1963年11月号、1963年12月号
『背番号0』、寺田ヒロオ、全8回 / 1964年4月号-1964年11月号
『こがらし一平』、岸本おさむ、全8回 / 1964年4月号-1964年11月号
『ファンキー・ボーイズ』、益子かつみ、全8回 / 1964年8月号-1965年3月号
『007シリーズ』、さいとうたかを、全33回 / 1964年12月号-1967年8月号
『蛟竜』(こうりょう)、横山光輝、全11回 / 1965年4月号-1966年2月号
『1の1の1』、森田拳次、全4回 / 1965年4月号-1965年7月号
『いじわる教授』、赤塚不二夫、全6回 / 1965年7月号-1965年12月号
『スリラー教授』、赤塚不二夫、全5回 / 1966年1月号-1966年3月号、
1967年4月号、1967年8月号
『あかんべあかんぼ』、つのだじろう、全1回 / 1966年3月号
『オバケのQ太郎』、藤子不二雄、全1回 / 1966年3月号
『おばQのオトボケ戯評』、藤子不二雄、全9回 / 1966年4月号-1966年12月号
『おそ松くん』、赤塚不二夫、全9回 / 1966年4月号-1966年12月号
『白土三平劇場』、白土三平、全8回 / 1967年1月号-1967年8月号 ※全て再掲載
『挑戦野郎』、さいとうたかを、全17回 / 1967年9月号-1969年1月号
『Zと呼ばれる男』、佐藤まさあき、全13回 / 1967年9月号-1968年9月号
『水木しげる妖怪劇場』、水木しげる、全1回 / 1967年9月号
『海原の剣』、小島剛夕、全4回 / 1968年5月号-1968年8月号
『不死鳥JYO』(フェニックス・ジョー)、宮谷一彦、全1回 / 1968年10月号
『ズベ公探偵ラン』、篠原とおる、全11回 / 1968年10月号-1969年8月号
『マット・ヘルム・シリーズ』、原作ドナルド・ハミルトン、木村仁、全5回
1968年11月号-1969年3月号
『裏切りのガンポイント』、ケン・月影、全1回 / 1969年2月号
『からす』、さいとうたかを、全6回 / 1969年3月号-1969年8月号
『ガンマン・シリーズ、復讐の無言歌』、ケン・月影、全4回 / 1969年4月号-1969年7月号
2023年11月21日(火)
私が小学4年生の時、友達の家に遊びに行ったら、『ボーイズライフ』という本が部屋にありました。3歳上のお兄さんが読んでいるとの事でした。
創刊号は、スカイダイビングの表紙です。
*創刊号 1963年4月号(定価150円)
*掲載された漫画はこれ一作だけだった。
初めて目にした本でしたので、どんな本だろうと、見せてもらいました。
丁度その頃、映画『007 黄金の銃を持つ男』や『007 ゴールドフィンガー』等のスパイ映画が話題でした。
その『ボーイズライフ』に、さいとうたかをが『007』を描いているではありませんか!
カッコよく、小学生の私でも惚れ惚れするガンアクションシーンに釘付けになりました。
*『007 』 劇画化権本誌独占!!
横山光輝の時代劇も載っていました。
*横山光輝の『蛟竜』
その他、ファッションや音楽等の記事が載っていて、この本の読むのは中学生になってからだなと思ったのでした。
待ってろよーカッコイイ『ボーイズライフ』
中学生になったら購読するからなー、と思ったものでした。
しかし、中学生になってからは『少年サンデー』は相変わらず買っていました。
『少年』は、つまらなくなまったので『少年ブック』にクラ替えした途端休刊。そのブックも『少年ジャンプ』に合併され、休刊。
で、ジャンプを代わりに購読するようになりました。
*『少年』 1967年3月 休刊。
*『少年ジャンプ』 1963年7月 創刊
*『少年ブック』 1969年4月 休刊。
『ボーイズライフ』はというと、書店でチラッと立ち読みするぐらいで、講入しようという気にはならず、貸本屋でもっぱら『刑事』『ゴジラマガジン』『オッス‼︎』などの貸本誌を借りたり売ってもらったりして、カッコイイ漫画を追いかけてました。
その頃は、さいとうたかをの『007』は、終了していました。
白土三平の『はごろも』は、まとめて購入してバラし製本しました。
*白土三平の『はごろも』
これは1967年1月〜8月の『白土三平劇場』第二弾シリーズで、貸本の『忍法秘話』の再録でした。
この時バラしたので、再び探し出し高い金額で購入しました。
なんと勿体ない……。
中学二年の頃、行動範囲を広げて貸本屋巡りをして見ました。
県境の貸本屋に入ると、なんと『ボーイズライフ』のバックナンバーが1年分程置いてあるではないですか!
手に取って見てみると、さいとうたかをは『挑戦野郎』という作品を、佐藤まさあきは『Zと呼ばれる男』という作品を書いていました。
*さいとうたかを『挑戦野郎』
*佐藤まさあき『Zと呼ばれる男』
どちらもカッコよく揃っていたので、よかったら売って下さいと交渉して手に入れたのでした。
三年生になった頃、さいとうたかをの『からす』という作品が始まったので『よし、これから買おう』と、本屋に定期購読しました。
しかし、その半年後『ボーイズライフ』は休刊に!
最終号の表紙、アポロ11号の月面探査と目次の画像です。
*1969年8月号(定価180円)で休刊。
*最終号の目次
よく、「これはいいので、続けるぞ!」と、思っているとすぐ終わったりする、負の迷宮に陥いることがしばしばあり、またか、『ボーイズライフ』もか、と思った事でした。
仕事に着き、古本屋を巡ったり、古書目録で『ボーイズライフ』があれば注文し、現在、あと一冊でコンプリートできるところまできました。
後一冊がなかなか手に入らず苦心してます。
終わり。
<資料> (フリー百科事典『ウィキペディア』より)
小学館が『中学生の友』など3誌の休刊に代わるものとして1963年3月に創刊。創刊時の対象年齢は13歳から17歳とされていた。
■『ボーイズライフ』に掲載された漫画一覧。
『三平劇場』、白土三平、全5回 / 1963年4月号-1963年8月号
『夢がいっぱいVACATION』、益子かつみ、全1回 / 1963年6月号
『バカンス航路』、益子かつみ、全1回 / 1963年8月号
『片目猿』、横山光輝、全19回 / 1963年9月号-1965年3月号
『陽気な仲間』、益子かつみ、全7回 / 1963年9月号-1964年3月号
『超人たち』、石森章太郎、全2回 / 1963年11月号、1963年12月号
『背番号0』、寺田ヒロオ、全8回 / 1964年4月号-1964年11月号
『こがらし一平』、岸本おさむ、全8回 / 1964年4月号-1964年11月号
『ファンキー・ボーイズ』、益子かつみ、全8回 / 1964年8月号-1965年3月号
『007シリーズ』、さいとうたかを、全33回 / 1964年12月号-1967年8月号
『蛟竜』(こうりょう)、横山光輝、全11回 / 1965年4月号-1966年2月号
『1の1の1』、森田拳次、全4回 / 1965年4月号-1965年7月号
『いじわる教授』、赤塚不二夫、全6回 / 1965年7月号-1965年12月号
『スリラー教授』、赤塚不二夫、全5回 / 1966年1月号-1966年3月号、
1967年4月号、1967年8月号
『あかんべあかんぼ』、つのだじろう、全1回 / 1966年3月号
『オバケのQ太郎』、藤子不二雄、全1回 / 1966年3月号
『おばQのオトボケ戯評』、藤子不二雄、全9回 / 1966年4月号-1966年12月号
『おそ松くん』、赤塚不二夫、全9回 / 1966年4月号-1966年12月号
『白土三平劇場』、白土三平、全8回 / 1967年1月号-1967年8月号 ※全て再掲載
『挑戦野郎』、さいとうたかを、全17回 / 1967年9月号-1969年1月号
『Zと呼ばれる男』、佐藤まさあき、全13回 / 1967年9月号-1968年9月号
『水木しげる妖怪劇場』、水木しげる、全1回 / 1967年9月号
『海原の剣』、小島剛夕、全4回 / 1968年5月号-1968年8月号
『不死鳥JYO』(フェニックス・ジョー)、宮谷一彦、全1回 / 1968年10月号
『ズベ公探偵ラン』、篠原とおる、全11回 / 1968年10月号-1969年8月号
『マット・ヘルム・シリーズ』、原作ドナルド・ハミルトン、木村仁、全5回
1968年11月号-1969年3月号
『裏切りのガンポイント』、ケン・月影、全1回 / 1969年2月号
『からす』、さいとうたかを、全6回 / 1969年3月号-1969年8月号
『ガンマン・シリーズ、復讐の無言歌』、ケン・月影、全4回 / 1969年4月号-1969年7月号