156 「忍法秘話」第五巻  諏訪 栄より凄い謎があったんだよ。

文字数 903文字


 今まで全く気にしていなかったんだけれども、発行人が長井貴久子から加藤大助に変わっているんだよ。



 
 発行所が加藤書店、青林堂は代理店となっているんだ。
 忍者たちが、熾烈な戦いを行っている間に、発行元でもお家騒動があったみたいなんだよ。

 第四号の背表紙が黄色だったのは、それを知らせるためのサインだったのかな。




 フツー、奥付なんて見ないよね。
 作者も白土三平・諏訪 栄・楠 勝平といつもと同じだし、裏表紙にも「青林堂」と記載してあるし定価も変わっていないからさ。

 でも、これって乗っ取りだよな。
 発行人って、社長とか代表者だもんね。

 青林堂が、長井貴久子から長井勝一にすんなり引き継がれなくて、加藤大助に移ったってことは、大きな謎だよね。
 最終的に長井勝一が代表になるんだけれども、いろいろ権力闘争みたいなことがあったんだろうな。


「忍法秘話」第五巻  「紛 忍」


 表紙  白土三平  「紛 忍」









                   発行日   昭和39年・1964年1月20日
                   発行人   加藤大助
                   発行所   加藤書店
                   代理店   青林堂
                   定価    220円
                   ページ数  ?


 収録作品
 白土三平   「紛 忍」
 諏訪 栄   「秘 剣」
 楠 勝平   「赤い雨」


 白土三平   「紛 忍」
















 諏訪 栄   「秘 剣」







 楠 勝平   「赤い雨」
   ●不明です。
     
 奥付




 裏表紙







「見切本は絶対に出しません」
 これは、誰に対してのアピールなのかな?
 一般読者か貸本屋さんかのどちらかなんだけどね。 

「見切本」の意味は、新本だが正規の定価よりも安く売られる特価本のこと。
 ぞっき本、数物(かずもの)、擦れ本(すれぼん)、とも呼ばれている。


 装丁が変っていないと思っていたら、背表紙の色が違ったんだよ。
 黒が黄色に変わっていた。







 これって、誰に対してかはわからないんだけれども、絶対にサインだよな。
 


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