152 「忍法秘話」第二巻  水木しげるも描いている。  

文字数 951文字


 妖怪漫画の「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な水木しげるは、多くのジャンルの漫画を描いているんだけれども、全ての作品にオトボケのユーモアが溢れている。
 白土三平の「忍者武芸帳」をもじった「忍者無芸帳」のタイトルだけで、くすっと笑ってしまうよね。




 このとき、水木しげる(1922年生まれ)は41歳。
 大阪出身の関西気質かな。
 鳥取県境港で育ったというから違うか~。
 すでに貸本漫画界のビッグネームになっていた白土三平を、おちょくるなんてことは、水木しげるにしか出来ないことだったと思うよ。
 白土三平(1932年生まれ)は31歳。20代であの大長編「忍者武芸帳」を描いたのだから、凄いというしかないよな。


「忍法秘話」第二巻  「子啄木鳥(こげら)」


 表紙  白土三平


          *「子啄木鳥」(こげら)って、誰にもよめないよね。
           水木しげるの名前がないのはどうしてなのかな。




                   発行日   昭和38年・1963年10月10日
                   発行所   青林堂
                   発行人   長井貴久子
                   定価    220円
                   ページ数  ?


 収録作品
 白土三平   「こげら」
 諏訪 栄   「求道」
 楠 勝平   「内職忍者」
 水木しげる  「忍者無芸帳」


 白土三平   「こげら」


      *「忍者秘伝」となっているのが気になる。
        ここにも水木しげるの名前がない。









       *欄外に「1963年9月15日(こげら)完」と記載がある。


 諏訪 栄   「求道」




 楠勝平    「内職忍者」
 ● 不明です。

 水木しげる  「忍者無芸帳」




 表紙にもとびらにも名前がないのは、穴埋め的に急遽依頼されたからなんだと思うよ。
 だから、タイトルを「忍者無芸帳」としたのかもしれないな。

 読者ルーム解説のおしらせ!


        

 読者へのプレゼントが生原稿ではなくて、サイン入りの漫画本に変わっていることがわかる。
 毎月5人に、白土三平のサイン本が贈られていたんだ。
 これは、お宝本だ!

 奥付




 背表紙




 裏表紙








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