『魔像』14 2
文字数 582文字
*
次号予告
「「 発売日毎月九日」との記述があるので、定期刊行をしていたんだな。
ちょっと気が付いたことを書いて置くよ。
ここで「影丸・平田先生」と、漫画家に「先生」と敬称を付けて紹介している。
当時、貸本漫画は社会的認識も低くて「悪書」だったんだ。
そして、まだ「先生」に威厳を感じ尊敬の念を抱いていた時代だった。
このとき、平田弘史が23歳、影丸譲也はまだ19歳だった。
貸本業界や編集部で「先生」と呼んでいたのかもしれないけれど、敬意は持っていないように思うんだ。
それは、本作りの中での誤字脱字の多いことや、何よりも生原稿を切り刻んで読者にプレゼントしていることを見ると明らかだと思う。
出版日を記載していないことも、後世に残す意識が薄かったといえるだろう。
でも、その「悪書」を夢中で読んでいたぼくは、その「先生」の文字で確かに罪悪感を紛らわすことが出来たし、もファンレターを送ったときも、「●●先生」と書いた。
いわゆる共同幻想の中にすっぽりとハマっていたんだ。
編集部便り
☆君の机にぼくらの「魔像」 いいキャッチコピーだな。
「遂に次集で十五集をむかえる事になりました」
中途半端な「15」の数字でなんだか、大げさのように思うんだけれど、大変なことがあったんだろうな。
次集の「感謝記念号」の新規格って何だろうな?
奥付
裏表紙
*
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次号予告
「「 発売日毎月九日」との記述があるので、定期刊行をしていたんだな。
ちょっと気が付いたことを書いて置くよ。
ここで「影丸・平田先生」と、漫画家に「先生」と敬称を付けて紹介している。
当時、貸本漫画は社会的認識も低くて「悪書」だったんだ。
そして、まだ「先生」に威厳を感じ尊敬の念を抱いていた時代だった。
このとき、平田弘史が23歳、影丸譲也はまだ19歳だった。
貸本業界や編集部で「先生」と呼んでいたのかもしれないけれど、敬意は持っていないように思うんだ。
それは、本作りの中での誤字脱字の多いことや、何よりも生原稿を切り刻んで読者にプレゼントしていることを見ると明らかだと思う。
出版日を記載していないことも、後世に残す意識が薄かったといえるだろう。
でも、その「悪書」を夢中で読んでいたぼくは、その「先生」の文字で確かに罪悪感を紛らわすことが出来たし、もファンレターを送ったときも、「●●先生」と書いた。
いわゆる共同幻想の中にすっぽりとハマっていたんだ。
編集部便り
☆君の机にぼくらの「魔像」 いいキャッチコピーだな。
「遂に次集で十五集をむかえる事になりました」
中途半端な「15」の数字でなんだか、大げさのように思うんだけれど、大変なことがあったんだろうな。
次集の「感謝記念号」の新規格って何だろうな?
奥付
裏表紙
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