其の百八十三 人として

文字数 693文字

「平和な世界か……。
そんなもの、(オレ)には信じられん。
求める対象(平和)が、限られた希少性を孕んでいるから、それさえ奪い合うのは必然だろうに。
だから、道に迷う者たちを、導く存在が、絶対者が、世界には必要なのだ。」


-―――――――――――


【上崎くん、わたしがね、大学にいられたのはね、ずっと体を売ってきたからなの。】

………

【わたしにはね、君みたいな力もなければ、君のような人望も努力も、人との関わりも、してこなかった】

………

【だから、
……援交した
……援交もデリヘルも、風俗も。
だって、仕方ないでしょ?
……わたしには、あなたのような強さを、なにも持っていなかったから。】


………

【男のくせに。女のことなんかなんにも分からないくせに。
―――。
はは……、ごめんね話しすぎちゃった。
また明日会おうね。】

その後、会いになんて来なかった

一方的に突き放して

俺がどう思っているか知らないのに

俺がどう思っているか知らないくせに

俺がどう思っているか知らないくせによ

-―――――――――――

「道に迷う者?
そこから間違っているのよ。」

-―――――――――――

「ウワへへ、あの鹿島刑事って男、やってくれますわい。
援軍である兵士を1人でバッサバッサ切り伏せていくとは……!!」

タコは、血管がウネウネ動くほど力む

60センチしかない小さな体から、
ボディビルダーを思わせる筋骨隆々のムキムキマッチョな上下半身を構成していく

「ウィ~~……、こっちも本格的に、潰しに行くとしやしょう。
ここらで警察などという監視機構も皆殺しですじゃ!!」


「鹿島……刑事……ッッ」


-―――――――――――


「あなたが勝手に、迷える子羊と思っているだけじゃない。」
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登場人物紹介

吉田ミョウ/パーフィット (AL)


生徒会七人目の生徒


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