現在公開可能な情報3 鹿島の調査メモ

文字数 917文字

45区警察本部 部長 鹿島刑事の調査メモ


鹿島――57歳 すべての部隊のリーダー。男。

三島――34歳 鹿島部隊の古参の部下――冷夏事件、奇怪死事件を主に担当。女。

桜 ――22歳 鹿島部隊の新人の部下――獣事件を主に担当。男。


事変――冷夏事件、獣事件、奇怪死事件などの関連している事件の総称。



『黒い本』――通称『リンフォン』。何者かが書き起こした日記と、あらゆる個体名が死亡した時系列順に書き込まれている。もっとも古い名前で42億2000万年前のもの、もっとも新しい名前で2020年9月31日『吉田ミョウ』と記されている。


奇怪死事件――2021年9月3日、『黒い本』により発覚。三区、鬼岳山の道中にある廃棄された倉庫により

の惨殺された遺体が発見される。一つは

の遺体。もう一つは

の遺体であった。二つとも損傷が激しく、発見された当初は、腐敗、ハエ、コバエ、ハチ、ムカデ、うじ虫、ゴキブリなどの害虫により性別さえ判別できなかった。


奇怪死事件2――人間と猫、二つとも手術台のようなものに横たわった状態であった。人間の頭部は破裂したような跡を残して失われていた。猫のほうは脊髄がひしゃげて、余程の圧力を加えられたのか口から内臓を吐き出していた状態であった。


奇怪死事件3――全体的に見ると、メスやハサミなど医療道具が散らばっており、その全てにべったりと血液が付着していた。人間・猫の体から内臓

が取り出されている所を見るに、犯人の手によって凄惨な

が行われたと推測される。


奇怪死事件4――二つの遺体の死亡推定時期は、2020年12月上旬とされる。被害者と思われるバックの中身は財布やスマホ、パソコンなどの重要なものは入っていなかった。ただ一つ名札だけが残されていた。

25  

という名札が。



8月に面識を持った、25区校生雨宿スイからは、校長の消息の安否など話は話題に上がらなかった。

個人的な見解ではあるが、雨宿スイに誤魔化す理由や後ろめたい考えはないだろう。

つまり――25区校内では校長が惨殺された話はおろか、行方不明になっていたということさえ、



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登場人物紹介

吉田ミョウ/パーフィット (AL)


生徒会七人目の生徒


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