其の九十五 ルシフェルの解説

文字数 1,695文字

【ルシフェル・ミラ・イースについて】

「俺は日本人でもなければ最近死んだ人間でもない。
黒死病で死んだから今風でいう中世ヨーロッパ出身だ。」

だから、キザッたらしい車みたいな名前してんのね。

「だから現代の技術に驚いている。
この、、板みたいな機械はとくに驚きを隠せない。」

スマホはねぇ。

「で、死んだあと天国でホストしていたら代行者に指名されて
ここに来た。」

天国にホストとかあんの?代行者ご指名みたなものなの?

【代行者について】

「代行者はクソ。」

バッサリ言ったわね。

「考えてもみろ。せっかく人生という仕事を終わらせてあの世でバカンスしてたら軍事招集されたのだぞ。
しかも俺の意見はフル無視ときた。調査してこいと言われてここに来たが、神官(あいつら)の頭を調査してやりたい。」

メチャメチャ言うわね。

「おまけに代行者なんてのは将棋でいう『歩』だ。死んだって神官は困らないし代わりを用意すればいいだけ。この俺みたいに。」

………

「与えられた仕事には筋を通す。やる気はないがここにいるのはそれだけだ。」

そう……



【メアリーについて】

メアリーについてはどう思っているの。

少女。」

どういう意味?

「そのままだ。ある生徒三人の師匠であり、

、今は代行者として戦わされているという存在だ。」

よくわからないのだけど。

「■■■■■」

え?

「■■■■■」

言葉が聞こえないんだけど!!

「すまない。情報制限が掛かっているらしい。
前にメアリーとあったことがあるといったな。
なら君に伝えておく。せめてもの情報だが、

『メアリー』は本当の名前ではない。



俺たち代行者は駒だ。主が扱いやすいように色々といじくられた、な。
名前、記憶、精神、思考……。とにかくクローンみたいなもので当人というわけじゃないってことだ。」

……なによそれ。救済のって言ってもとんだブラック企業じゃない。

「『死人に口なし』。労基に訴える口すら持ち得ないのだよ。」


【世界の成り立ちについて】

だいたいそんなぶっ飛んだ話もあれなんだけど、あんたたちの世界観ってどうなっているの?

「銀河系まで持っていくと俺にも分からないが、この地球を基点とすると、

地球の上に深界があって、その上に浅界、地獄、天国と言った形になっている。

天国

地獄

浅界――天国行きか地獄行きかの判決を下すところ

深界――後悔や懺悔や怒りなど、マイナスのエネルギーをもった魂が浅界に行かずに集まって泥沼化したところ

地球――神官みたいな馬鹿どもは『惑星』と言うことが多い。」

なんか最後悪口言ってなかった?

「こんな感じだ。この世界は……まぁよくわからん。」

私のいる地球の上にそんな恐ろしい空間があったの?

「深界には俺たちでも滅多に行かない。あそこにいるだけで身体どころか魂まで腐ってしまう。」

ひぇ……

【救済の代行者】

あんたたちの救済の代行者ってなんなの?あ、お菓子無くなっちゃった……

「また買ってこよう。

救済の代行者とはその名のとおりあらゆる存在に救いを与える者だ。
あの空にプカプカ浮かんでる『月』が主でな。地球が危機だから行ってきなさいってやつだ。」

あの

にそんな意識とかあるの!?

「暗闇にポッカリと開いたあの穴()が救いと見たてたんだろう。大昔に。

だからといって強いわけじゃない。強さはベースとなったやつに委ねられてな、人間相応のパワーしかでないんだ。」

強くないんだ。意外ねぇ大層な名前をしている割には。

「『教育』と同じだ。お前たちだって小、中、高と授業を受けてるが全て覚えていないだろ。
練習すなわち修行したら変わるとは思うがね。」



【現任務について】

最後にはっきり聞きたいけどあんた達の目的はなに?

「イレギュラーと呼ばれる『特別措置者』の完全死滅、これのみだ。」

(『特別措置者ぁ?奇遇ねぇアイツ(吉田)と同じ呼び方なんて。)



25:00 

はぁもうこんな時間、そろそろ帰るわね。

「待ってくれ。君の話を聞かせてほしい。
礼も兼ねて。」

いらないわよ。女の子がこんな時間までいたら問題なn――

「いちごフルーチェ。」

い、い、いらないったら!!

「イチゴフルーチェ×3」

――――……………
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登場人物紹介

吉田ミョウ/パーフィット (AL)


生徒会七人目の生徒


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