其の百二十三 ハチミツの実力！！
文字数 1,710文字
空を焼く太陽
その対極にある月光が、花火のように灰になっていく校舎を照らす。
100万本の線香花火のように、淡い光をたてて下に、横に、白く消えていく。
それに照らされて3階の物理室と、化学室に、数えきれない遺体を映しながら、光の波を立てる。
「………。」
青年は口を閉ざして、ただただ辺りを見渡す。
「………………」
4人の教師の一人が、男子生徒の生首を、青年に向かって投げつけた。
投げた衝撃で生首から舌先が、こぼれ落ちる
力づくで首を引きちぎったのか、切断面がガタガタになっている。
「テメェら……！」
刑事から預かった刀を握りしめる
「ハハハハハ……今度は、オマエが死ぬ番だ……！」」
刀に映った自分の黒い眼を見て、教師陣の朱い目を確認すると、
「――ッデアありゃああああああッッ！！！！！」
真正面から突っ込んだ。
「ああああああああッッ！！」
ハチミツの切りかかりに、教師たちはニヤつきながら、回避すると、手榴弾を投げつけた。
爆弾は物理室に転がり込んで、閃光と共に破裂し、辺り一帯にガラスやら破片やら、黒煙をまき散らす。
「ヒヒ、ヤッタ……！！」
爆弾を投げつけた老教師。崩壊の音ともにガッツポーズを取る。
「ヒヒ……。
ぎゃッッ！？――」
周りは煙に飲まれたが、ハチミツはそれを突き抜けて、刀の柄で老教師のこめかみを殴りつけた。
その拍子に、眼玉が飛び出て、崩壊した物理室から外へと投げ出された。
「ちぃ！！撃て撃て！！！」
それを囲むように見ていた3人の教師は、ハチミツに向かって、機関銃や手榴弾をさらに放った。
眩暈を起こすほどの音と、目を潰すような黄色が、濃い煙と共にさらに立ち上っていく。
「どうだ……！！これでヤッタだろ…！！」
窓ガラスやドアが外れて、外の景色が見え隠れするほど破壊された校舎を見ながら、満足気に口を開く。
だが、それは気分的なもので、実際は煙で何も確認できていない状況にあった。
ギギルッ――ァぁぁぁ……！？
辛うじて残っている隣の化学室から、うっすらと手が伸びて、女教師を引きずり込む。
「ゴホゴホ……ヤツはどこにイッタ？」
ハンマーを持った教師が、念を入れてキョロキョロと見渡す。
外からの風が吹き込んで、煙を晴らしていく。
「――ミツケタァ！！」
化学室に薄っすらと移っている人影を見るや否や、
ハンマーを思いっきり振りかざして、頭を殴りつけた。
どすんっと重い音を立てて、脳みそがはじけ飛ぶ。
「ハハハハハ！！！
―――！？？」
煙が完全に晴れて、視界がクリアになる。
地面に倒れているには女だった。頭の損傷以外にも、首の骨が折られている。
「フフ……。」
化学室の奥に、してやったりという顔のハチミツが佇んでいる。
ハンマー教師と若教師がようやく合流する。
「バ、バカな！！あいつはただの人間だぞ！！？？」
「クソッッ、種族はどうあれ、強者であることにチガイはねぇ！！
――油断するな！！！」
激を入れた教師たちに、ハチミツは再度突っ込んで行った。
「ダりゃあああああ―――！！？？」
『がぁあぁああああ！！！！！？』
ハチミツのスマホから電子音の悲鳴が響き渡った。
その一瞬身体が固まった。
眼前に迫ったハンマーをもろに喰らい、後ろに回り込んでいた若教師に羽織り止めされる。
「ッッ……！！」
「どりゃあああああ！！！」
青年の腹に、ハンマーがねじ込まれた。
「ガッッ――」
腹の次に、顔や肩、足などを鈍器でタコ殴りされる
（クソったれめッ！！
この火事の中、ホールの生徒を助けて――スイのところにも助けに行かないときけないってのか！！）
ハチミツは唇を噛みしめる。
「――ッッ死ね！！！」
トドメと言わんばかりに、振り落とされるハンマー。
そのちょっとした隙間にハチミツは、背中にしがみ付いている若教師ごと、後ろを振り向いた。
「アギャ―――」
ハンマーは若教師の頭に突き刺さり、
解放されたハチミツは、刀を手に取った。
「ま、まて、、ギギガガガああああぁぁ―――！！！」
命乞いを最後まで聞かず、そのまま二人ごと真っ二つ切り裂いた。
ガラリと崩れかけた天井から満月がのぞくのは、ハチミツただ一人となった。
「いいわよ。両方救ってやろうじゃない……！！」
垂れ流す鼻血を乱暴に拭って、2階職員室へと走り出した。
その対極にある月光が、花火のように灰になっていく校舎を照らす。
100万本の線香花火のように、淡い光をたてて下に、横に、白く消えていく。
それに照らされて3階の物理室と、化学室に、数えきれない遺体を映しながら、光の波を立てる。
「………。」
青年は口を閉ざして、ただただ辺りを見渡す。
「………………」
4人の教師の一人が、男子生徒の生首を、青年に向かって投げつけた。
投げた衝撃で生首から舌先が、こぼれ落ちる
力づくで首を引きちぎったのか、切断面がガタガタになっている。
「テメェら……！」
刑事から預かった刀を握りしめる
「ハハハハハ……今度は、オマエが死ぬ番だ……！」」
刀に映った自分の黒い眼を見て、教師陣の朱い目を確認すると、
「――ッデアありゃああああああッッ！！！！！」
真正面から突っ込んだ。
「ああああああああッッ！！」
ハチミツの切りかかりに、教師たちはニヤつきながら、回避すると、手榴弾を投げつけた。
爆弾は物理室に転がり込んで、閃光と共に破裂し、辺り一帯にガラスやら破片やら、黒煙をまき散らす。
「ヒヒ、ヤッタ……！！」
爆弾を投げつけた老教師。崩壊の音ともにガッツポーズを取る。
「ヒヒ……。
ぎゃッッ！？――」
周りは煙に飲まれたが、ハチミツはそれを突き抜けて、刀の柄で老教師のこめかみを殴りつけた。
その拍子に、眼玉が飛び出て、崩壊した物理室から外へと投げ出された。
「ちぃ！！撃て撃て！！！」
それを囲むように見ていた3人の教師は、ハチミツに向かって、機関銃や手榴弾をさらに放った。
眩暈を起こすほどの音と、目を潰すような黄色が、濃い煙と共にさらに立ち上っていく。
「どうだ……！！これでヤッタだろ…！！」
窓ガラスやドアが外れて、外の景色が見え隠れするほど破壊された校舎を見ながら、満足気に口を開く。
だが、それは気分的なもので、実際は煙で何も確認できていない状況にあった。
ギギルッ――ァぁぁぁ……！？
辛うじて残っている隣の化学室から、うっすらと手が伸びて、女教師を引きずり込む。
「ゴホゴホ……ヤツはどこにイッタ？」
ハンマーを持った教師が、念を入れてキョロキョロと見渡す。
外からの風が吹き込んで、煙を晴らしていく。
「――ミツケタァ！！」
化学室に薄っすらと移っている人影を見るや否や、
ハンマーを思いっきり振りかざして、頭を殴りつけた。
どすんっと重い音を立てて、脳みそがはじけ飛ぶ。
「ハハハハハ！！！
―――！？？」
煙が完全に晴れて、視界がクリアになる。
地面に倒れているには女だった。頭の損傷以外にも、首の骨が折られている。
「フフ……。」
化学室の奥に、してやったりという顔のハチミツが佇んでいる。
ハンマー教師と若教師がようやく合流する。
「バ、バカな！！あいつはただの人間だぞ！！？？」
「クソッッ、種族はどうあれ、強者であることにチガイはねぇ！！
――油断するな！！！」
激を入れた教師たちに、ハチミツは再度突っ込んで行った。
「ダりゃあああああ―――！！？？」
『がぁあぁああああ！！！！！？』
ハチミツのスマホから電子音の悲鳴が響き渡った。
その一瞬身体が固まった。
眼前に迫ったハンマーをもろに喰らい、後ろに回り込んでいた若教師に羽織り止めされる。
「ッッ……！！」
「どりゃあああああ！！！」
青年の腹に、ハンマーがねじ込まれた。
「ガッッ――」
腹の次に、顔や肩、足などを鈍器でタコ殴りされる
（クソったれめッ！！
この火事の中、ホールの生徒を助けて――スイのところにも助けに行かないときけないってのか！！）
ハチミツは唇を噛みしめる。
「――ッッ死ね！！！」
トドメと言わんばかりに、振り落とされるハンマー。
そのちょっとした隙間にハチミツは、背中にしがみ付いている若教師ごと、後ろを振り向いた。
「アギャ―――」
ハンマーは若教師の頭に突き刺さり、
解放されたハチミツは、刀を手に取った。
「ま、まて、、ギギガガガああああぁぁ―――！！！」
命乞いを最後まで聞かず、そのまま二人ごと真っ二つ切り裂いた。
ガラリと崩れかけた天井から満月がのぞくのは、ハチミツただ一人となった。
「いいわよ。両方救ってやろうじゃない……！！」
垂れ流す鼻血を乱暴に拭って、2階職員室へと走り出した。
