其の百三十五 代行者の考え
文字数 1,372文字
『悪いな、俺は人質に対して価値を感じない。』
蒼い目を持った二人目の救済の代行者の姿が見える。
焼き付く痛みが心臓部分を襲って、川底に落ちて――
-―――――――――――-―――――――――――
「えーーっと……なんでノーブラ?
しかも、ノーパンで学生服スカートを着てベッドの上って、、変態が望みそうな状況ね。」
寝ぐせでピコピコはねた髪を手で押さえながら、宮城キョウコは窓ガラスに映った自分を見る。
「……誰かが助けてくれたのね。お礼を言わないと。」
次に念入りに目を見つめる
(命拾いしたけど、ルシフェルのやつ……やってくれたじゃない。
気が乱れてコントロールできない…。
意識が戻っても暴れさせないため、わざわざ心臓を狙ったのね。)
ガラスに映る目は真っ黒だった。
「まぁ――いいわ。これもすべて計画なんでしょ。
吉田ミョウ。」
取ってに力を込めて、ガチャっと扉を開けた。
「うわわわ……!!??びっくりした、、
もう起きたんですか……??」
リビングと思われる広めの部屋に、一人の女の子がちょこんと座っていた。
首にタオルを巻き付けてるため、洗顔でもしていたらしい。
部屋は一見綺麗だった。床もシミ1つなくホコリ1つなく。
「大丈夫ですか……??
あんな大けがされていて、別に部屋は開いてますので元気になるまでゆっくりしていってください。」
「あなたが助けてくれたのね。ありがとう。。
私の名前は――宮城って呼んで。よろしくね。
これからは受けた恩は返していくわ。」
「そ、そんな…気にしなくてもいいのに。
えっと三尾アヤカって言います。よろしくお願いします……。」
-―――――――――――-―――――――――――
これが私と宮城キョウコさんとの出会いです。
いや驚きましたよ。この宮城さんがまさか、24区を壊滅させた人だったなんて……ね?
でも……会えてよかったなって思ってます。
-―――――――――――-―――――――――――
20区中央病院
「女王よ。やはりこの子には……。」
白の病室には殺伐と空気が生まれた。
涼やかな風と夕焼けが目にしみるなか、万樹はリクルートスーツを着たシネスティアを見る。
彼女の顔は影に隠れて見えなかったが、となりにいる超鳥の顔をみるに、ただ事では済まないことは察することができる。
「――――…………。
殺します。『早妃カズミ』という人間がこれまでどのような性格であったか、私には知り得ません。ただ、この朱い目が未だ輝きを残している以上、生かしておく理由はありません。」
女王は、冷たくやせ細った少女の首触れる。
「………!」
右目の黒と左目の朱のオッドアイが、少女の沈黙を守っている。
シネスティアは手に力を込めて、動脈を切断しようと構えた。
「へぇーーーッいい!!待った待った!!
いくらなんでもカットカット!!!」
パリピ感のセリフの割に、渋い低めの声が不釣り合いに場を取り巻く。
早妃カズミの座っているベッド――そのとなり仕切られていたカーテンからコートを着た男が飛び出していた。
「あなた、、主人に言いたいことでもあるのですか?
ルシフェル・ミラ・イース。」
「俺はなあんたらが何をしようと、言われたことだけに従おうと思ったが、
不服も限度があるってもんだ。
シネスティアさん。」
二匹の神官が困惑に渦巻いている中、
月 の女王と代行者は蒼い目を光らせながら、
杖の切っ先と拳銃を互いの目に向けた。
蒼い目を持った二人目の救済の代行者の姿が見える。
焼き付く痛みが心臓部分を襲って、川底に落ちて――
-―――――――――――-―――――――――――
「えーーっと……なんでノーブラ?
しかも、ノーパンで学生服スカートを着てベッドの上って、、変態が望みそうな状況ね。」
寝ぐせでピコピコはねた髪を手で押さえながら、宮城キョウコは窓ガラスに映った自分を見る。
「……誰かが助けてくれたのね。お礼を言わないと。」
次に念入りに目を見つめる
(命拾いしたけど、ルシフェルのやつ……やってくれたじゃない。
気が乱れてコントロールできない…。
意識が戻っても暴れさせないため、わざわざ心臓を狙ったのね。)
ガラスに映る目は真っ黒だった。
「まぁ――いいわ。これもすべて計画なんでしょ。
吉田ミョウ。」
取ってに力を込めて、ガチャっと扉を開けた。
「うわわわ……!!??びっくりした、、
もう起きたんですか……??」
リビングと思われる広めの部屋に、一人の女の子がちょこんと座っていた。
首にタオルを巻き付けてるため、洗顔でもしていたらしい。
部屋は一見綺麗だった。床もシミ1つなくホコリ1つなく。
「大丈夫ですか……??
あんな大けがされていて、別に部屋は開いてますので元気になるまでゆっくりしていってください。」
「あなたが助けてくれたのね。ありがとう。。
私の名前は――宮城って呼んで。よろしくね。
これからは受けた恩は返していくわ。」
「そ、そんな…気にしなくてもいいのに。
えっと三尾アヤカって言います。よろしくお願いします……。」
-―――――――――――-―――――――――――
これが私と宮城キョウコさんとの出会いです。
いや驚きましたよ。この宮城さんがまさか、24区を壊滅させた人だったなんて……ね?
でも……会えてよかったなって思ってます。
-―――――――――――-―――――――――――
20区中央病院
「女王よ。やはりこの子には……。」
白の病室には殺伐と空気が生まれた。
涼やかな風と夕焼けが目にしみるなか、万樹はリクルートスーツを着たシネスティアを見る。
彼女の顔は影に隠れて見えなかったが、となりにいる超鳥の顔をみるに、ただ事では済まないことは察することができる。
「――――…………。
殺します。『早妃カズミ』という人間がこれまでどのような性格であったか、私には知り得ません。ただ、この朱い目が未だ輝きを残している以上、生かしておく理由はありません。」
女王は、冷たくやせ細った少女の首触れる。
「………!」
右目の黒と左目の朱のオッドアイが、少女の沈黙を守っている。
シネスティアは手に力を込めて、動脈を切断しようと構えた。
「へぇーーーッいい!!待った待った!!
いくらなんでもカットカット!!!」
パリピ感のセリフの割に、渋い低めの声が不釣り合いに場を取り巻く。
早妃カズミの座っているベッド――そのとなり仕切られていたカーテンからコートを着た男が飛び出していた。
「あなた、、主人に言いたいことでもあるのですか?
ルシフェル・ミラ・イース。」
「俺はなあんたらが何をしようと、言われたことだけに従おうと思ったが、
不服も限度があるってもんだ。
シネスティアさん。」
二匹の神官が困惑に渦巻いている中、
杖の切っ先と拳銃を互いの目に向けた。