壊れたリズム
文字数 1,478文字
各パートも練習しているそうた。
歌音は、パーカッションパートが気になり、練習を見させてもらっている。
どうしても出だしの言葉が濁ってしまうか、詰まってしまうかでうまくいかない。
楽器の方も完璧ではないし……。やることはたくさんありそうだ……。そういえば、今日美園の声が小さいような気がする。どうしたんだろうか?
もしかして、歌音は美園ちゃんの駆け寄り、美園ちゃんの額に手を触れる。やっぱりだ、すごく熱い。
しかし、ここで事件が起きる。
いきなり暴れ始めた美園にベッドの方に押し倒されたのだ。恵都は、反動で床に転がった。くっそー、何て力で押さえつけてくるんだよ!! おかしい!!
何故、歌音が美園に押し倒されて馬乗りにされなければならない!!
これで、歌音と馬乗りになっている美園だけになった。
ここは、この作戦でいこう。
歌音は、とにかく美園の目を見た。
歌音は、逃げ場を失っていた。
この場合は、相手は正常じゃないのが確かだ。足音が聞こえてくる。助けが来た!!、と思った歌音が早かったのかもしれない。
それも、圭と恵都が戻ってきたところだった。