可愛い踊り子の慈愛は届かない
文字数 1,376文字
昨夜、練習後に階段から落ちて、足を複雑骨折したらしい。靭帯も伸ばしてしまったらしい。暫くは、車椅子生活になる、と相馬先生からクラスメイト全員に告げられた。
歌音が、問い詰めると一成は事の発端を話始めた。
それに対して、悠は大きなため息をついていたのは、覚えている。
寮の中を歩き、渚と鈴華の部屋の前まで来た。コンコン、とドアをノックすると声が聞こえてきた。
渚は、ベッドでぐったりとして眠っていた。汗を滲ませ、荒い息を繰り返している。