最悪の事態
文字数 2,540文字
相馬先生の行方を捜しているも、未だに見つからない。
一成が言う篠崎さん、って人も行方が分かっていないが、相馬先生と一緒にいることは間違いない。
暗い暗い闇が辺りを立ち込めているだけだ。先は見渡せないぐらい真っ暗……。夜は、危険が溢れるぐらい存在する。
時折、ゾンビらしきものが出てき、歌音たちに襲いかかった。
ダメだ……。先が遠すぎる。
これで未来が存在するなら、歌音は何だって協力するつもりだ。
町を抜けて森の前までやって来た。
懐中電灯を一成が持ち、先導してくれているも、この先懐中電灯が役に立たなさそうだ……。
くっそー!!ここで足止めか……。時間は、刻々と迫りつつあった。
後、九時間……。只今の時間は、二一時……。寮の就寝時間だ。
明里が、心配すると思うので今日は外泊します、とメッセージを入れておいた。 嘘ついてごめんね……。
蛇とかは……いなさそうだ。
この前のセイレーン騒動のあった湖……。辺りは、閑散としている。騒動があった場所とは思わない。
ここは、最後のセーブ地点、って所だろう。
相馬先生は、今何者かに囚われている日の昇る洞窟は、この先にあるのだから……。
すると、相馬先生が使用している指揮棒が落ちていた。
やっぱり相馬先生はここで襲われている。
絶対、服装間違えてるだろ……歌音。
スカートとか履いてくるんじゃなかったよ……。
その姿は、相馬先生だった。
手錠をされ、篠崎さんの持つロープの端に繋がれていた。
歌音たちは動けず、その場で悔しそうに篠崎さんを睨み付けることしか出来なかった。