ぶっきらぼう勇者との休日①
文字数 980文字
多分、睡眠時間は、三時間程だ。めちゃくちゃ眠たい。
でも、今日は圭と約束している。
明里と一緒に選んだ服を着て、集合場所の噴水広場に立っている。
まだ三〇分前だ。余裕もある……というより、ありすぎて困る。
因みに今日も手提げ鞄にナリスを突っ込んできた。多分、後で怒られるかもだけど仕方がない。後で土下座でも何でもしてやるとしよう。
彼も予定時間より二〇分早い。
悲しみ、怒り、泣いているような声……。
歌音は、真実を知ることになる。圭と香苗の過去を……この地で思い知らされるとも知らず、圭に手引きされ、一つの墓地に到着したのであった。