君の手を離さない②
文字数 1,758文字
でも、悠くんと明里ちゃんは、どこに行ってしまったの?
その時だった。誰かの携帯電話かスマートフォンが鳴った。それと同時に辺りの視線もその人物に向けられる。その視線の先にいたのは、お兄ちゃんだった。
お兄ちゃんは、急いで電話に出た。
お兄ちゃんを追いかけていると、ある場所に着いた。
ここって……私が最初にいたところ?
しかし、お兄ちゃんは黙りを決めたのか首を横に振るだけ。
どうしたものか……。
すると、お兄ちゃんの前に立っていた相馬先生が口を開いた。
それなら、私は……
良かった……。私は、安堵の息をつく。